まおーさんの目の前でご歓談
「いや『にゃ』じゃなくて!!何者なんですかあなた?!」
すん…黙っちゃったよ。謎すぎ。うちのメンバー口下手な人多くない!?
ナマエさん、プレイヤーさんをじっと見てる…どぅくし!急に脇腹こづく。ビクッてしてボクの後ろに隠れるプレイヤーさん。やめたげて。ヘラヘラ笑うナマエさん。
「ひとつ分かったコトがあるニャ」
「え、まじっすか!なに?」
「よく聴くニャ。えーっと例えば…」
「NAMaEさんからゴリラのはなくそをプレゼントされました。受け取りますか?」
おお!横から声が聞こえる!プレイヤーさんの生声!え?え!?あなたがしゃべってたの!?
へーじゃあ、受け取りまーすポチ。
「ゴリラのはなくそを手に入れましたにゃ」
アドリブ!でもプレイヤーさんがはっきりしゃべってる。そういえば声いっしょじゃん、今気づいたよ。
えーじゃあプレイヤーさんって、完全にゲームのシステムの人なんだ、へぇ〜〜。
いや、あはっ⭐︎じゃないのよプレイヤーさん。なにその口元に手をやるキュートなポーズは。イン◯タやってる人?
すん…
あはははは、急に素にもどるのやめてw 笑うww
「ハイゆっきーもホラ、これやって、おんなじポーズ」
唐突な無茶ぶりw
首がぎゅんってこっち向いた、靱負さん驚いてる驚いてる。 あ、でもいちおうやってくれるんだ。 あはっ⭐︎ ぎこちないw ゆっきー何気にノリいいよねー。
むっすーー…ほっぺがぷぅーってなって横目でこっちを見てるしーちゃん。ちゃんとしなきゃいけないときに悪ふざけすると怒るんだよねぇシードルさんは。そういうまじめなところ、良いと思います。けどしーちゃんは怒ってる顔もかわいいなぁ。できればこのままずーっと幼女の姿でいてほしい…
「なんニャ、オマエサンも混ざりたいのかニャ?いっしょにやる?」
すっ…手の紋章がかすかに光る…!
あ、おばあちゃんになりそう、もったいないもったいないMPが!
「ひーごめんなさい!ちょっと悪ノリしすぎちゃいました、召喚はちょっと待ってください。まじめに、まじめにやりましょうねみなさん、魔王様の前ですよっ」
「ねぇ、忌々しいこと?ンン?」
いつだって煽ることを忘れないナマエさん。
「…い、忌々しいこと……ん〜〜!」
言わされてる〜。圧に負けてぼそっとつぶやくしーちゃん。声ちっさ。そして羞恥心に耐えきれず ん〜ってなっちゃう。かわうぃー!
やば、みんななんかテンションがおかしい。ほんとラスボス前とは思えない空気感w
「ンナッハッハッハッwwww オイみんな!ふざけるのもいい加減にするニャ!魔王サマの墓前であるぞ!」
「それさっきボクがいいました…ってか墓前なの?御前とかじゃなくて?え、墓前であってます?ナマエさん噛みました?」
「各自攻撃かいし〜ぃ」
「あw ふぁ〜い」
締まらない号令で戦いが始まった!
よーし一番槍はあたいがいただくよっ!いくぞ!〈突撃〉!
ガガン!
あっ、靱負さんの弓矢に先を越された…
てか かたっ!全然ダメージが通らないんですけど。まあでも反撃してこないっぽいんでガリガリ削りますかね。えいえい。
「枯渇来るニャ!」
え、いきなり?距離取らなきゃ!
ヴォンッ!!
衝撃波ぁあ?!こりゃ避けられないでしょ!うーわなんじゃこりゃ!MPめっちゃ持っていかれたー。ウィザードでこれならナマエさん靱負さんはMP0じゃない?あーーこれはやばい!!
ちなみにこのゲーム、MPがゼロになるとスキルが使えないのはもちろん、攻撃力と防御力も大幅にダウンするよ。
「NAMaEさんから 浴びる!YOー快☆けむり【メンソール味】をプレゼントされました。受け取りますか?」
プレイヤーさんの声!これはナマエさんお手製の持続MP回復アイテムだ!受け取ります!
いま受け取ったアイテムを使用して…もっかい攻撃だ!
おわ!敵も攻撃してきた!先のとがった細い触手がにょろにょろたくさん伸びてきた!こういう時はあのスキル!
「〈セイブザセイバー〉!」
これで触手がきてもオートで防いでくれる。気にせず本体を攻撃ぃ!あー固い!
「カウンター来るニャ!」
カウンター!?なにそ…
バリバリバリバリッ!!!
ぐううう電撃!ひ〜しびれるー!なんで!?防御は?あれか、貫通攻撃か!やばー!
「くっ…!なんか弱点とかないんですか!?」
「んあぁ?ラスボスなんだから弱点とかないでしょ。シノゴノ言ってないで攻撃し続けるニャ!」
ですよねー。一撃必殺はむりかぁ、いつも通りじっくりやっていきたいけど、長引かせるとMPもアイテムもなくなっちゃうんだよなぁ…
ヴォン!!
うわまただよ、MPがー…いやらしいなぁ…
そして、あぁーここでよーかいけむりの効果終了。とりあえず手持ちのマナ茶で回復しときますか。
「きゃあっ!」
え!しーちゃん!!触手にやられてる!ボス本体からだけじゃなく、床や壁からも触手が生えてきてる!わー大変!
お、靱負さんの変化手裏剣『鰹鳥』が触手を切り裂く!しーちゃん救出。よかったー!
「剣士、魔女をカバーするニャ!触手が来たら薙ぎ払え!ゆっきーは本体を攻撃ニャ!」
「はい!」
剣士かぁ、かたくなに名前呼んでくれないよねぇ…
お?急にバフついた?攻撃力防御力上昇、マナ消費量低下。ナマエさんがお菓子使ってくれたんだ、ありがたい!
おらぁかかってこいやあ!触手なんてみじん切りにしてやんよー!
回復を済ませたしーちゃんは老婆のきぐるみを召喚!攻撃の手数は増えるけど…
「MPが少なくなったらえんりょなく言ってくださいね!すぐ回復します!」
「うん!」
おばあちゃんが うん!ふふ。
ガコン!プシューー!
なんの音?わ、天井の扉がゆっくり開いていく…今度はなんだ!!?
つづく




