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ボッチパーティー  作者: 巧レ以
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PRAYER

これまでのあらすじ


最終章もいよいよ大詰め、魔王城の奥までやってきたよ。そろそろ魔王が出てくるんじゃないかな。

じつは、魔王を倒してもボクたちは元いた世界に戻れないらしい。どうしたらいいか分からないけど…どっちにしろ後戻りはできないんだし、ここまできたら腹をくくって魔王を倒すしかない!そのあとのことはあとで考えよーそうしよー。





「んじゃ行くかニャ」


って言いながらお菓子食べてるナマエさん。


「ください」


「ん」


もらった。んまい。




四天王を全て倒したら、中央にある扉が開いたよ。それぞれのコアのかけらは扉に吸われちゃった。あれが扉を開く鍵だったんだ。経験値以外の報酬はなしか、ちぇ。


扉の先は…異空間?ワープかな?いよいよラスボスステージだよね。



「あ、その前に、ちょっといいですか?」


「んニャ?おしっこ?」


「違いますっ!ちょっとだけ待っててください」



四天王との戦いの前からずっと気になってたんだよね。


ぴゅーっと飛んで扉の上まで来たよ。そこには頭巾で顔を隠してる真っ白い服の女の人がいた。ボクらが戦ってるときも、どっちの味方をするわけでもなくただずっと見守ってるだけだったよね。何者なんだろ。




「こんにちはー、お久しぶりです。ボクはレビンっていいます。ボクのこと覚えてます?」



「ら…」


「ら?」



「しゃ」


「…」はい?



「せ」






え?ら・しゃ・せ?





…ぇ らっしゃっせって言った?この人…








らっしゃっせ?????!









「…ソイツ連れてきたのかニャ」


「聞いてください!この人!『らっしゃっせ』って!!」


「はあ?ザルの門番だニャ。ヘイらっしゃ〜い魔王いるよー見てってよ〜って?ww」


「そうじゃなくて!"換金(エクスチェンジ)エンプ"のあいさつですよ!話しかけると、ほらっ!換金のメニューが!」


「換金エンプって、あの神殿にいるやつ?…ふーん、ニャるほど。でもいまここで課金してリン増やしても使い道がないニャ。それともここで手持ちのリンを円に替えるのかニャ?」


「んーどうするかは自由ですけど…ここで換金できるのってきっと意味があると思うんです!もしかしたら、魔王倒すのにリンが必要なんじゃないですか?」


「リンでって、現金と同じ価値があるものを消費して敵を倒すのかニャ?カネのかかるゲームだニャw 世知辛いニャww」


「違うかなぁ…んー…

あのープレイヤーさん、なにか知ってますか?てか魔王ってそもそもどんなやつか知ってたりしません?」


「直球www」



名前呼ばれたときビクッてして、それから両手でお口をふさいだ。こういう天然っぽいとこかわいいんだよね。

それにしても不思議、換金メニューが出るってことはNPCっぽいけど、ふつうに会話できるし人間っぽいリアクションするんだよなぁ…高度なAIなのかな。



「だめかぁ。しーちゃんや靱負さんは換金いいですか?」


「だいじょうぶ。出発前にしたから」


靱負さんもノーのサイン。



ボクはどうしよっかな。手持ちのリンを換金してもいいんだけど、魔王戦で使う説あるしなぁ…でもけっきょく使わなかったらもったいないしなぁ…

よし、決めた。



「もう気はすんだかニャ?そんなのほっといて早く魔王のツラを拝みに行くニャ」


「プレイヤーさん、いっしょにいきましょう」



「オッケー」


かるっ!この透明感でノリが軽いっておもしろいなこの人。

近くにいてもらったらいつでも換金できるし、魔王と戦いながら必要ならリン増やそっと。いいアイデアじゃない?これがきっとベストアンサー。



「いいですよね?」


「べつにいいんじゃニャい?好きにしたらいいニャ」


「うん、いいよ。よ、よろしく…」


「やった〜ありがとうございます。はい、えー、ナマエさん、シードルちゃん、靱負さんです。靱負さんもこんにちはしてください、はいコンニチハー。えへへへへ」



わぁ〜いここに来て5人目のパーティーメンバーが加にゅ…あ、

「そうだプレイヤーさん、パーティー登録できますか?」



「すみません。よくわかりません」


う、スマートスピーカーみたいな受け答え…

ということは非戦闘員というか、ゲストキャラみたいな扱いかな?見た目聖女っぽいからワンチャン回復とか補助とかしてくれたらなーって思ったけどむりかな…



「あーはい、大丈夫です、気がすみました。ごめんなさいお待たせして、行きましょう!」




5人が扉をくぐる!わ〜〜〜ぷ!






あれ?せま。

さっきいた大広間と比べると狭く感じる空間に飛ばされた。まあ実際はそんな狭くもないんだけどね、体育館くらい?

そして奥の方には大きくて固そうな、花のつぼみみたいな形のものがある…異形でまがまがしいフォルム。しかも真ん中部分が紫色に光ってて、脈打つように光が強くなったり弱くなったりしてる。これは…まゆ?さなぎ?たまご?てきなやつかな。



「ナマエさん、あいつの情報見れますか?」


「うむ、個体名『インヴェイルス・マザー』。最大LPは22万くらい。ステータスは四天王より全然高いけど、この前のアプデで追加された新ボスよりちょっと弱いニャ。当然あらゆるものに耐性があって、攻撃パターンもいろいろ…ん?あ、

〈枯渇〉、MPダメージ攻撃があるニャ」


「わ〜お、やばいっすね。どんなかんじの攻撃ですか?ビーム系とか」


「見た目まではわからんニャ。来そうになったら教えてやるからなるべく食らわんように注意するニャ」



「ネコと和解せよ」


えっ?プレイヤーさん?は??なんでそのスキルのこと知ってるの!??




「にゃ」







つづく




(prayerにはふたつの意味があり、"祈り"という意味の時は[préər] (ぷれあ)、"祈る人"という意味の時は[préiər] (ぷれいあ)と、意味によって発音が若干異なります。

靱負は気付いてますが、PLAYER本人含め誰も何も言わないし、わざわざ指摘する程じゃないからまあいいかと思っています)

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