傍観まったりトーク
「オ~イさきに当てちゃうのはダメニャ、空気読めてないニャ」
「まあだいたい想像がつきますよ。でもナマエさんって、相手のスキルがわかる時とわからない時ありません?あれはなんで?発動条件とかあるんですか?」
「そんなもんないニャ、無条件だニャ。あ、強いて言えば"見る"だけで相手のことがまる分かりになるんだニャ。詳しくいうとー、この目で見たもののステータス、装備武具の性能、所持スキルの詳細と戦闘中にスキルを使うタイミングがオイラの画面に表示されるニャ。
スキルが分からないフリをしてみせてたのはミスリードだニャ。オイラの演技力にすっかり騙されてたニャw」
「演技…まじっすか…今の話聞いてて思ったんですけど、アサシンなら相手の見えないステータスが見えるらしいんで、いま言ってたみたいなスキル創作の申請は通りそうですけど、ナマエさんってモンクなのに、そういうのわかっちゃっていいんですか?クラスの設定無視してません?」
「大丈夫ニャー、チートスキルってそういうもんだニャ。ま、実際は何度もNG食らって擦り合わせまくったニャ。そう、それがオイラのチートスキル!題して!」
「っ!題して?!」
「〈ネコと和解せよ〉!!」
「あははははw それ、あの看板のやつww」
「そう、運営サン和解しましょうっていうオイラからのメッセージだニャ」
「さすがですねーネーミングセンスが爆発してますね!ネコと和解せよだって…バカですねーw」
「言っとっけどこのことは他言無用ニャ。この世に無敵のスキルなんてないニャ、どんなスキルも対策は必ずあるニャ。だから相手のスキルを知ることは武器になるし、逆に己の情報漏洩は命取りになるニャ」
「え、ボクに情報漏洩しちゃっていいですか?」
「え、誰かに言うの?」
「いえいえまさか!絶対誰にも言いませんよ!けど、ナマエさんはボクが誰にも言わないって、信じられますか?」
「信じる?ハッ、オイラは誰のことも信用してないニャ。今の話は全部ウソだニャ。やーいだまされてやんのー」
「ボクはナマエさんのこと信じてますけどね」
「は?なにが?」
ん?なにがって…なに言ってんだろ私、いや、なんか急に言いたくなったから言ってみただけなんだけど、全然特に意味とかないんで。
…あれ、なんか変な空気になってない?だめだナマエさんの方見れない。ナマエさんなんかしゃべってよ〜ひいぃぃぃ〜いたたまれない!
うわあナマエさんが急に体の向きを変えた!えなに!?あれ全然ボクの方見てない、視線の先は…あ!ボクらが入ってきた扉の方からから誰か入ってきてる!赤色の表示ってことは、敵じゃん!
この洞窟の入り口はママさんの仲間が守ってるっていってたけど、突破されちゃったのかな。やばっ!
「シードル!!」
ナマエさんが敵の方を指差しながら叫んだ。てかふつうに名前呼ぶんだ……
一瞬で事態を悟ったシードルさんが飛んでいって侵入してきた敵プレイヤーを攻撃して押し返す!
サンダーランスさんたちを相手するだけでも手一杯なのにここで敵の増援か…よし、いよいよ参戦しますかね!
「よし!行くかニャ!」
「はい!皆さんを守りましょう!」
「守る?違う違う、アイツら見捨てて先に行くんだニャ」
「はあぁ!?ひど!見捨てるって正気ですか!!?」
「ギャーギャーうるさいニャ、こんなところで時間食ってたらどんどん敵が増えてますます劣勢になるニャ。ここでまごまごしてても四天王は復活しないニャ、目的を見失ったらダメニャ」
「…そうですね、分かりました、行きましょう。行くよー」
ナマエさんがシュナウツァーさんに向かって手を振ってる。かすかにうなずくシュナウツァーさん。あ、敵もこっちに気づいた。来るか!
おお!シュナウツァーさんの対空迎撃スキルがヒット!すごい跳躍力だなぁ。みんなが全力で引きつけてる間に回り込んで奥へ向かおう!
サンダーランスさん達が入場してきたセットの後ろにさらに奥へと続く道があるよ。
「あ」ナマエさん何かに気づいた。
「ん?」
「ん」ナマエさんがあごで示す方向に…
「あ!」金ピカ野郎発見!こっちに気づいてないっぽい。
「やっちゃっていいっすか?」
「殺したらダメニャ、生け捕りニャ」
「生け捕り?」
「スパーク」
「さっすが〜」
こんにちはー観戦中失礼しますー。
<スパーク>!バチィンッ!!「アウチッ!!!」
あ、全然動かなくなった。よわー、その筋肉は飾りですか。
麻痺状態の金ピカさんをナマエさんが拾い上げて担いだ。
「それ、持って行くんですか?」
「んー、この先コイツがいないと開かない扉とかあったらめんどうニャ。オマエサン持つ?代わって」
「いやです。さあ奥へ急ぎましょう!」
つづく




