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ボッチパーティー  作者: 巧レ以
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ナマエ戦術指南④


「えーっと、左の黒いヤツと真ん中のピンクのヤツはウィザードとモンクの組み合わせ、俗にいう『スーパーマン』とか『ドラゴ◯ボ◯ル』って呼ばれてるヤツニャ。ピンクは一人だけFPSやってんのかニャってくらい高速魔法をしこたま撃ってくるし、風魔法とかで吹き飛ばして孤立させて、黒いアイツが格闘コンボでハメるパターンがあるニャ。右のあのー、シャンパンカラーのヤツはウィザードとミュージシャンの通称『ファンタジア』で、回避困難即死級ダメージの魔法を撃ってくるから要注意ニャ。何回か死ぬと思うけどこっちはヒーラーが2人いるから耐えられるニャ。連発はできないから一回即死攻撃来たら攻撃のチャンスニャ」


え?えっ?


「どいつもプレイヤースキルは一級で飛行の回避能力とかコンボが厄介だし自己回復もお手のものだニャ。空中でモンクのステップも使ってくるニャ。チームワークはもちろん、単独行動でも強いからスキがないニャ。ああそう、毒も石化も効かないニャ、てかほぼ状態異常にならないし属性攻撃も通らないニャ」


ナマエさんがはっきり目を見開いてる。普段は目が細くて寝てるのか起きてるのか分からないのに…てか目ぇ光ってない?宝石みたい…


「ちょちょ!ナマエさん、あの人たちのこと知ってるんですか!?」


「いや全然?今日が初めましてニャ。で、えーゆっきーはとにかく鰹鳥飛ばまくって、接近してきたら"山荒"をお見舞いしてやるニャ。魔女っコは黒に注意しながら弾幕張るニャ。それとヘビはアイツらにはたぶん当たらないからしまっとくニャ。ポジションはそこの盾貴族の近くにいたらいいニャ。

機動力はあっちのが上手(うわて)だから撹乱されると思うけど、とにかく視野を広くして敵一匹に固執せずあらゆる角度から狙っていくニャ。おそらく長期戦に持っていかれると思うから、焦らず確実にやるニャ」



靱負さん、いつもの通り顔色を変えずにうなづいた。シードルさんも落ち着いてる、ずっとしぶい顔…


「今の話、嘘じゃないだろうネ」


「ん〜〜〜〜??そりゃあ全部ウソに決まってるニャ、ニャハハハハwww」


「お前って奴は…まったくどこまでも食えない奴だヨ。まあ、何が来ようが負けはしないサ、任せておきな」


「ニヒヒヒ、ハイ、ナイショ話おしまい!あーグランマ、オマエサンは混戦になったら行動阻害系の曲を演ったらいいニャ、一瞬でもタイミングを狂わせたらそれでいいニャ、きっと嫌がってくれるニャw」


「相手に聴かせる系かぁ、オッケーやってみるわ。って誰がグランマよ」


「そこのパラディンアベック、右のヤツのチート魔法は〈守護の光〉を貫通するから過信したらダメニャ」


「知っている。カーニバルは観ていたよ。もういいかな?時が惜しい」


「うむ、じゃあまー、とっとと始めるニャ」



「はぁ〜いかしこまりました!フフフフフ…それではいきますよォ!バトルスタートッ!!!」




敵のウィザード3人が一斉に飛び立つ!なんかすでにバフつきまくりなんですけど。あれか、ミュージシャンのクラスの人いたよね。黒色の人とピンク色の人が違う角度から魔法攻撃を放ってきた!範囲魔法と連射魔法の波状攻撃!靱負さんやシードルさんが応戦するけど全然当たらない!え、鰹鳥かわす!?飛んで身をよじりながら射撃で撃ち落としてる!器用だなー!あっ、シャンパンさんが絶対やばそうな魔法を放ってきた!もしかしてあれが即死魔法?!シュナウツァーさんが自ら射線に入って盾になる!エリさんは攻撃が届く前から呪文詠唱!そしてヒットと同時に大回復魔法発動!!ひゃータイミングばっちり、なにこのハイレベルな戦いっ!!

うわぁその隙にエリさんに殴りかかる黒い人!あぶないっ!横からグランディスさんが迎撃!ふー間一髪!え、5対3だよね、互角…というか押されてない?!



「大丈夫でしょうか、ボクほんとに見てるだけでいいんですかね?ちょっとくらい手伝った方が…」


「オマエサンの遠距離魔法なんて当たんないニャ。それとも近づいてって斬りかかるかニャ?まーこの戦いは勝てるかもしれニャいけど、次の戦いで支障が出るニャ。今はおとなしくして、アイツらに任せるニャ。

あそうそう、オマエサンが使うあの花火のやつニャ、前衛がいるときに近くで爆発させると目がチカチカしてうっとおしいから使わない方がいいニャ」


「え、そうなんですか!まじかー気をつけよー」




そう言われたので、黙って見てますけど…他の皆さんはすっごい白熱バトルを繰り広げています。あーあ見てるだけってのはもどかしいなぁ…てかモンクとウィザードの組み合わせってこんなに強かったんだ。絶対弱いと思ってたのに、なめてた〜。


それより驚いてるのは、ほんとにナマエさんの言った通りだった。なんで分かったんだろ、まさか未来が見えてるとか…?




「『どうして敵の行動パターンがわかったんだろう?』って顔してるニャ」


「…そんな顔してます?気のせいですよ」


「『ナマエさんってやっぱり天才だ!すごい!』っていう顔もしてるニャ、フフン」


「いやそれは思ってないですマジで」


「またまたぁーナマエさんのヒミツ、知りたいんでしょ?『どうしてなんですかぁ〜?』っていつもみたいに聞いたらいいニャ」


「えー聞いたら教えてくれるんですか〜?」


「いや?教えないニャ」


「でしょうね」


「ギャハハハハww

まーしょうがないニャあ、特別に教えてやってもいいニャ」


「あ、大丈夫ですー、そんな無理しなくていいですよ、べつに聞きたくないんで」


「えええっ!?そ、そうかニャ?じゃあ、うむ…








えホントに聞かないの?」


「めっちゃ言いたがるじゃないですかw はいはい教えてください、なんで敵のことが分かったんですか!」


「よかろう!教えてやるニャ、それはぁ……」








「魔将石を使ったチートスキルですよね」







「………せいかい」






つづく







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