レビニルコンビの戦い
前回のあらすじ
ナマエさんの説得とElixirさんの後押しによってついにシュナウツァーさんが魔王討伐を決意したよ。ギルマスが動くことで、アイボリーフォレストの大部分の人が味方になってくれたよ。1ヶ月後に南エリアの四天王討伐に向けて遠征するから、それまでの間にもっと強くならなくっちゃ。
「武神の試練って何だっけ、ナイトに関係あるやつ?」
「そんなことも忘れてしまったのかねニルギリさん。ナイトのクラススキル〈鋼の肉体〉を解放するクエストだよ」
「あーあれかぁー。え、あんたガチムチになるのヤだから鋼の肉体いらないって言ってなかったっけ?」
「まあそうなんだけどね、ちょっと面白いこと思いついちゃったんでやっぱ取ろっかなーって。よし行こう!」
ニルギリを強引に引っ張って、ふたりでクエストを受注したよ。
神殿の奥の間に入って、武神の祠からワープしてダンジョンに到着!この流れはマジックバッグのときと同じだね。
「いまさらだけどさー、あたしナイトじゃないのにこのクエ受けられるんだね」
「それなー、まあヒーラーはいいんじゃない?クエストクリアしてもそっちはたぶん報酬とかないと思うけどね。回復よろしくねー」
「ボランティアかよ。あたし全然レベル低いけど大丈夫かぁ?…ってかレビンいまレベルいくつ?」
「71!この前北の四天王倒したら一気に上がったよー」
「やば!もう上級者じゃん!はー、レビンがどんどん手の届かない存在になっていく…」
「やめてよもーそういうの関係ないから、気にすんなって」
一本道を進んでいくと広間に出たよ。いきなりボス戦かな?ここまで全然ザコ敵は出なかったけど…やっぱ騎士らしく一騎打ちなのかな?こっちは二人だけどね。
お、思ってたよりちっちゃめなボスが現れた。全身真っ白で人型の精霊のような…あれ?待って、あのシルエットって…
「レビンじゃね?」
「レビンじゃよ」
うわートレースされてる!なるほどー、内なる自分と闘うパターンね。試練っぽいなー。
「これはあれでしょ、本体であるあんたを殺したら向こうも消えるやつじゃね?」
「いやダメでしょ、目的見失ってるよそれ」
白レビンが剣を抜いた。いよいよ戦闘開始だ!
〈〈アイアンウォール〉〉〈〈ウォークライ〉〉
同じタイミングで同じバフ使ってきた、まるで鏡合わせ!
落ち着け、これはナイトの定石、ここから本物のレビンの戦い方を見せてやる!
んーいちおう念のため魔法使ってみるか、たぶん効かないと思うけど…
〈ファイアワーク〉!
あほら全然効いてないよー、やっぱり直接攻撃かナイトのスキルじゃないとダメージ与えられないんだろうね。
向こうが〈突撃〉を使って間を詰めてくる!はっや!しかも移動距離も長い!ボクよりもスキルレベルが高いな。本物越えるの反則じゃ…いやでも武神だからそれもありか。
とりあえず飛行で逃げよう。ん、やっぱり追いかけてこないな。姿は同じだけどウィザードのスキルは使えないんだ。けどナイトのスキルレベルは向こうの方が上で、魔法攻撃は無効か。分かってきたぞ。
ビュン!ズバン!
ぎゃあーやられた!〈ライジングレイヴ〉か!あんなに跳ぶなんて予想外だった!ひーやばい!
「いたいよニルギリ〜!」
「はいはい、〈ヒール〉。あたしも加勢しようか?」
「んー、いや、キミが狙われたら困るんで回復に専念して」
「ああん?見くびるなよ、あたしが足止めするからその隙にしとめな!」
「おおっ、"ニル沼"か!任せた!」
ニルギリのジョブはアサシンだよ。暗殺っていうよりおじゃまスキルが得意で、ふたりで組んでたときはよく魔物をハメてたなぁ。
その前にデバフしてみようかな。あんまり使ったことないけど、これはかかるかな?
「〈フィジカルブレイク〉!」
デューン
お、かかった。これで防御力が下がったぞ。
ニルギリが〈潜影〉で影に隠れながら偽レビンに近づく。その間にボクは〈セイブザセイバー〉を展開しとこ。
「いくよ!〈影縫〉!」
偽レビンの足元の影が濃くなって足にまとわりついた。ニル沼成功!これであいつは移動できない。アタックチャーンス!
飛行からの〜、〈突撃〉!
バキィン!
相打ちか!セイブザセイバーあってよかった〜!もっかいいくぞ!旋回して…
ん?よそ見した…ニルギリがクロスボウで引きつけてくれてるんだ!今だっ!
〈突撃〉!〈ライジングレイヴ〉!〈ストライクバースト〉ーー!!
バアァァーーーン!!!
よっしゃあーー倒したぁーーー!!!!
ふー、最近使ってなかったけど、ナイトのスキルだけでなんとか倒したよー。やっぱレビンは防御力紙だなぁ、ふっふっふ…
「ありがとーニルギリー!いえーい勝ったー!」
「おーおめでとー。なんか知らん間にめっちゃ強くなってんね、てかふつうに空飛んでたし。昔は怖いとかいって空を飛べない"オカマ"だったのに。すげーよ、もうリッパな魔法剣士ですわ」
「へっへっへーそうでしょー。丘魔術師の件は忘れてください。
でもまだこれからだよ、鋼の肉体を魔改造するんだっ!」
つづく




