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ボッチパーティー  作者: 巧レ以
56/107

遊ぶ、働く

前回のあらすじ


ナマエさんがゲーム実況者になってたよ。知り合いが有名人になってしまった…まあもともと悪名高い人だったけどね。それはそうとド…サスピリオルムさんが不穏なかんじ。ケンカかな?せっかくみんなで四天王を倒したんだから仲良くしましょーよー。





動画の視聴者とかいるし、ここじゃ落ち着かないからってことで、雪山を降りてホテルに戻ってきたよ。




「でー?ドンの楽しいお話を聞いてやるニャ。またタバコのおねだりかニャ?わるいけどいま切らしてるニャ、酢昆布ならあるけどそれでいい?」



「まぁ〜聞いてくれよダンナぁ、オレぁこの件から降りるぜ、悪く思わねぇでくれよなぁ〜」


「ええっ!?あ、すいません…」

しまった思わず声出ちゃった。えーサスピリオルムさん勇者やめちゃうの!?



「なぁんだそんな話かニャ。理由はなにかニャ?あのホームビデオが流出しちゃったから怒ってるのかニャ?ひょっとして、勇者を辞めて怯者の側につくのかニャ?ん〜?急にオイラと遊びたくなったのかニャ〜?」



「…いやいやいやいやいやいやぁ〜〜〜そうじゃねぇよダンナぁ。配信の件はなぁ、たしかにオレの切り札まで暴露されちまったのぁ気にいらねぇし最初ぁブチ殺してやろうかと思ったけどよぉ〜〜、もはやそんなのぁ大したことじゃねぇんすよぉ。

ただ、気づいちまったんだよぉ…これ以上投資しても儲けぁ薄い、やるだけ損だってなぁ。最後の四天王を殺ったらリンや魔石の値ぁ崩れるだろうなぁ〜。だから今が潮時なんすよぉ…

それに、正直なところ趣味とシゴトを一緒にすんのはもぉしんどくてねぇ〜、全っ然息抜きになんねぇし、楽しくねぇんすよぉ。まったく、オレぁつくづくカネに取り憑かれてんだなぁって吐き気がしてたところだったんだ、もうこんなクソみてぇな気分になるのぁ御免なんでねぇ…あぁ〜〜クソついでに、ダンナのお陰で最後にひとつデカいビジネスぉ思いついたんすよぉ。それぉ終わらせたら、この世界から足ぉ洗わせてもらうぜぇ…構わねぇよなぁ〜〜〜?」



「ふーむそうかニャ、よくわからんけどよくわかったニャ。その最後のビジネスとやらがうまくいくといいニャ」


「あいあいぃ。そちらさん方も、まぁ〜せいぜい夜道にぁ〜気ぃつけてねぇ〜…どうぞ、ご安全にぃ…」



こわっ!別れの挨拶が脅し文句!でも笑顔が最高にかわいい!

あーサスピリオルムさんが自室の方に戻って行っちゃった。怖い人だったけど、おわかれはちょっと寂しいな…







「さて、じゃあオイラ達も行くかニャ」


「えーついさっきプルートを倒したばっかりですよ〜?もうちょっとゆっくりしましょう。ボク装備を新調したいん」

「だーめーニャア〜!いますぐここを離れるニャ。エウクリプトはもうすぐ潰れるニャ。ドンもいなくなるし、ノルトフ中の怯者共が襲ってくるニャ。そんなの相手にしてるヒマはオイラにはないニャ。オマエサンが襲われるの大好きなドM野郎なら残るといいニャ」


「げ、いい行きます行きますっ!

で、どこ行くんですか?まさかいきなり南の四天王退治じゃないですよね?いっつも急ですからねーナマエさんは」


「はいブーはずれニャ、南にはいかないニャ」


「じゃあまさか、東ですか!?怯者勢の本丸に攻め込むの!?ひえー大胆ですねぇ」


「ブッブー大はずれニャ。正解は西でした〜」


「ええー東行きたかったのに〜…」


「よーし許可するニャ、ひとりで怯者勢を全滅させてくるんだニャア!」


「そんなむりですよぉー!

ところでなんで西なんですか?勇者勢の拠点といえばサウルスですよね。いますぐ四天王を倒すわけじゃないとしても、南にいる方がなにかと都合がいいんじゃないのかな」


「はぁーあいかわらず考えが浅いニャ。いいかニャ?これから南の四天王を倒そうとしてるニンゲンがサウルスに向かうなんて誰でも考えるニャ。待ち伏せされてやられるのがオチニャ。これから先、南エリアは怯者勢が押し寄せてきて四天王を守るヤツらが増えるニャ。エウクリプトが使えなくなったいま、戦力的に分が悪いんだニャ。だから西のヤツらを引っ張っていくんだニャ」



はーなるほどー。それにしても『四天王を守る』って、なにそのパワーワード…



「分かったらとっとと出発するニャ、レッツラゴー!」



レッツラゴー…

なんだか急に慌ただしくなったなぁ。とりまナマエさんについていくしかないか。ボクも顔バレしちゃったし、これから先、変なのにからまれることが増えるかもね。ちょっと不安…けどまーなんとかなるでしょ、よぉーしレッツラゴー!





つづく








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