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ボッチパーティー  作者: 巧レ以
55/107

たねあかし


さーて改めてリザルトを見てみましょう!


うーわなんだこの量の魔石…けたがおかしい、予想以上にも程があるよ。これを全部売ったらいくらになるんだろ、車が買えるくらい?んー全然現実味がないな。なんだか夢みたい…あ、これがビッグドリームってやつなのかな。


そして見たことのないアイテムも入ってる。『魔将石』だって。たぶん四天王からしかドロップしない超レア素材なんだろうな。これがあればきっとチートスキルも作れるし、売ったらもっとすごいお金が手に入るってことね。ふーん…



「なにボーっとしてるニャ?みんなみたいにもっと喜ぶニャ」


「いやーうれしいですよ、でもなんだかこんなに報酬貰ってしまって、どうしよっかなって…ナマエさんはこの魔石どうするんですか?」


「ふっふっふっ、それはヒミツニャー。ひとつ言っとくとカネには替えないニャ」


「すごいですね、ほんとにお金に興味ないだ。ボクも最初はお金に替える気なかったんですけど、この額を見たらちょっと考えちゃいますよ。ってか他のプレイヤーは四天王倒したらこんなに大金が手に入るって知らないんですかね?なんでみんな挑まないんだろ…」


「んー意外とみんな知らないんじゃないかニャ?SNSやってるヤツや攻略サイトのライターも四天王倒してるけど、みんな口外してないニャ。やっぱりこの世界が終わるのを恐れてるのか、あるいは知ってるニンゲンだけでこっそり四天王を狩って儲けを独り占めしようとしてるのか、まあそんなとこだニャ。みんなが知ったらきっとびっくりするニャ〜。ほらーびっくりしてるニャw」


「えっ?誰が?どゆこと?ナマエさん酔っぱらってます?…あーそうだナマエさん、あなた戦闘サボってませんでした!?みんな必死で戦ってたのに他の人の後ろに隠れてたでしょーバレてますからね!」


「サボる?とんでもないニャ、めっちゃがんばってたニャ。そのうちオイラの偉大な功績がわかる時が来るニャ」



「おお〜い!ナマエさーん!」



ん?誰?知らない人が雪山を登ってくる。



「中継見てましたよ!こんな近くでやってたんですねー、思わず来ちゃいました。四天王討伐おめでとうございます!」



ちゅうけい?どゆこと?あ、なんか続々と集まってくる。みんながナマエさんの前でおどけたりナマエさんを褒め称えたり、なんか芸能人みたい…



「ンナッハッハ!あーなんかいっぱい来るからもう配信終わるニャー。というわけで、次のターゲットは南の四天王ニャ!詳細はそのうちまた告知するニャ、みんなのリクルート待ってるニャ、それじゃーバイニャ〜♡

…はいカット」


「いやカットって!ちょっと待ってください、まさか…生配信してたんですか!?えっ、それってあの、チューバーてきな!?」


「うむ、もっと引っ張ろうかと思ってたけどオイラの偉大な功績があっさり露呈したニャ。ナマエサン、チューバー始めてましたニャww いやーみんなをかっこよく撮るのはなかなか苦労したニャー」



どひゃ〜、それでこうやって視聴者さんがいっぱい来ちゃったんだ。いやまあたしかに、勇者勢を募るのにこういうやり方はありだとは思うけど…知らなかったーー教えといてくださいよーびっくりしたぁー。



「いったいいつからやってるんですか?今までファンの人とか見たことなかったですけど」


「親善試合の直前にチャンネル開設したニャ。西の親分との試合が最初の配信になったニャ。おかげで登録者数が爆発的に増えたニャw」


「わりと最近なんですね。あ、もしかして親善試合に出たのって、チャンネル登録者数を集めるための売名行為だったってわけですか、悪いこと巧んでますねー」


「ヒト聞きの悪いこと言っちゃダメニャ、すべては魔王を倒すための涙ぐましい努力なんだニャ」


「はいはい、ものは言いようですね。けど思ったよりみんな友好的ですね。これで魔王を倒しやすくなったんじゃないですか?」


「いやーそれは甘いニャ。ここに顔を出した連中は動画を見てるなかのごく一部ニャ。怯者がここに来ないのはいまオイラ達にケンカをふっかけても無駄だからだニャ。現に動画のコメントには最後の四天王討伐『阻止』を呼びかけてる声が多くあるニャ。これからはいよいよ怯者勢との戦いになるニャ」


「げ、やばいじゃないですか。配信なんてしてないでこっそり四天王倒しちゃったほうがよかったんじゃ…」


「そう考えるのはオマエサンがオバカサンだからだニャw ちっとは自分で考えるニャ」


ええ〜なんでだろ。魔王に関心がなかった人達を勇者勢に加えることはできるけど、逆に怯者を増やすことにもなるよね。良くも悪くもみんなの関心が魔王に向くんだ。んーそこまではわかるけど、状況は大して変わらないんじゃない?必ずしも勇者勢が有利になるわけじゃない気がする…何か見落としてるかな…




「ダンナぁ〜〜ちょ〜っといいかなぁ?オレと楽しくおしゃべりしよぉぜぇ〜…最後のおしゃべりをぉ……なぁ?」






つづく








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