vs プルート③
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『マナ茶』…本当の名前はマナチャージ。MP回復アイテムだよ。実際はお茶じゃないし飲んでるわけじゃないけど使うときは"飲む"って言っちゃう。けっこう貴重でお高い薬。
「まったく世話がやけるニャ」
え…?
ギビィィーー!ゴォン!!
あれ?生きてる…。
なにかが横からつっこんできたと思ったらナマエさんか。ほとんどタックルに近いかんじで抱えられて、ビームから避難させてくれたんだ。速すぎて最初なにが起きたのか分からなかったよ。
そしてプルートの方はなにかに押さえつけられて雪にめりこんでビームが止まった。あんなでかいやつを抑え込むなんて…それも一瞬で現れたと思ったらあっという間に消えちゃった。なんかでっかい"手"みたいに見えたけど…いったいなにがどうなってるんだか…
「あだっ!」
ナマエさんに抱えられてたんだけどいきなり落とされた。
「もー、もうちょっと優しくおろしてくださいよ〜」
「助けてもらっといてお礼のひとつも言えないのかニャ?ハイこれ」
「あ、ありがとうございますってなんですかこれ?」
「オイラが開発した新薬、『浴びる!YOー快☆けむり【メンソール味】』ニャ!特許出願中ニャ」
「浴びる…なに??よくわかんないですけどこれ持って特許庁行ったんですか?窓口の人に怒られませんでした?ってかまた駄菓子じゃないし。駄菓子屋としてそれでいいんですか?ブレてません?」
「うっさいニャ、全然ブレてないニャ。返すニャ!
ここに水を入れて〜、これでよし。いいからそれ持って魔女んとこ行くニャ」
「は〜い」
うえけむい!蒼色の煙がすごい勢いで出てくる。なにこれただの発煙筒なん…あ!MPがじわじわ回復してる!なるほど〜、この煙が届く範囲内にいる味方のMPを徐々に回復させるアイテムなんだね。こりゃいいや!
「シードルさーん!はい、浴びるマナ茶の煙です!とにかくこれ持ってください!」
「ああ?なんだいこりゃ…オヤ、魔力が満ちてくるヨ。ずいぶんと洒落た燻煙剤だコト、ホッホッ」
「シードルさんいまの状態だと回復アイテム自分で使えないんでしょー、もー強がってないでヘルプ出してください、パーティーなんですから!」
「あ、ん…」
よし、ほかのみんなも合流してきたぞ。あのビームは厄介だけど、みんなで囲めば絶対倒せる!
靱負さんの弓矢とサンチョスさんの銃の遠距離攻撃!ジェンツーさんがバフをかけた状態で空高く跳んで叩きつける!あ、ジェンツーさんロックオンされてる!サンチョスさんが〈ウォークライ〉を使って自分に注意を集めた!ビームがサンチョスさんに向かう!すかさずフレデリカさんがバリアを張る!あ、サンチョスさんも盾に持ち替えてる。おお〜ビームに耐えるサンチョスさん、かっこいいぞ!シードルさんはものすごい量の人形を生成してその群れをプルートのコアにぶつけてる!まるで知育ブロックの滝みたい!圧倒的物量!!
ボクも負けてらんない!いくぞ!エクスカリあ、ビーム来る。かまうもんかぁ〈エクスカリバー〉ァァァァ!!!
ギュオ…ドォォォーーー!!!
ぐぬぅぅぅかち合ってるー!!うううう負けるかぁくそおりゃあーーーー!!!!
ズドォォーーーーーーーン!!!
パキッ!
ハァ…競り勝った!
やったか…?あ、全然やってないわ。ハァ…でもちょっとだけヒビが入ってない?ハァ…
「おーい!離れるニャ!」
ん?なに?なんか急に明るく…うわぁ!空中に魔法陣が!なんて大きさだ、圧倒される…そしてすげー複雑な模様…
あやばい巻き込まれる逃げなきゃ!これ誰のスキル!?
ナマエさん…じゃないな、どうみてもモンクのスキルじゃないし。あれーナマエさんまたサボってない?
あ!ドン!手にはトランシーバーみたいなの持ってて、口にはさっきのナマエさん特製発煙筒を葉巻みたいにくわえてる!手の甲の紋章が光ってるから絶対あの人の仕業だ!ドンの大技きたっ!めちゃかっこいい!
「〈インドラ〉!!」
うおぉーーやばいっ!!でっかい鬼の手みたいなのが上空から降ってきた!まるで巨大な隕石だ!
ドゴォォォォーーーーーンンン!!!!!
ぎゃあーすごい衝撃!まともに立ってられない!周りの雪も一気に吹き飛んだ!さらに鬼の拳がプルートを押し潰しつづけるっ!いけぇぇぇーーー!!!
ビシッ!バキキ…
ガシャァァン!!
うわああああ勝ったぁぁーーーー!!!!
今度こそ四天王プルートを完全に倒したよぉーーやったぁぁぁーー!!!!
あーみんなも喜んでる。あっはっは、まじうれしすぎるーー!!
「サスピリオルムさん!すごいですね!ちょーかっこよかったです!」
「あ〜〜どうもねぇ〜〜。は〜疲れた…MPカラッカラになっちまったぁ…けどまぁ〜たまにぁ全力でやるのも悪くないっすねぇ。お前もごくろぉだったなぁ。じゃ〜お宝ぁ回収してとっとと帰ろ〜ぜ…」
「はい!ところでこれから尊敬を込めてドンってお呼びしたいんですけどいいですか?サスピリオルムさんって長くて呼びづらいんで」
「……あはははは、べつにいいっすよぉ〜。そのかわりぶっ殺してい〜い?」
「…あは、あははは、調子乗ってすいませんでしたドン」
つづく




