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ボッチパーティー  作者: 巧レ以
51/107

雪山行軍

前回までのあらすじ


ナマエさん靱負さんシードルさんボクと、ギルド『エウクリプト商会』の人達4人の計8人で北エリアの四天王を討伐しにいくよ。ほとんどの人は共闘したことなくて寄せ集め部隊ってかんじだけど、ちょっと前まで独りでやってたボクにとっては寄せ集めでも仲間がこんなにいるのって、なんかいいね。





ノルトフを出てさらに北に向かってるよ。山の間をどんどん奥に進んでいく。雪も降ってきた。あんまりおカネなかったけどやっすいコートだけはなんとか買えたからほんとよかった。




「んーでも8人かぁ…ちょっと少なくないですか?そんなもんなの?」


「べつに少なくないニャ。人数制限とかはとくにないし、多けりゃいいってもんじゃないニャ。東の四天王を倒したときもだいたいこんなもんだったニャ。やってみてなんともならなかったらそんときゃそんときニャ」


「大丈夫かなぁ…東の四天王の時、ほんとに8人でした?」


「いや、たしかーだいたい20人くらいだったかニャ?」


「8人と20人は全然違うじゃないですかーざっくりしすぎですよもーー!」


「ええ〜20人でもそんなに多いとは思わないニャ。何人か遊んでたし、20より少なくても平気ニャ」


「不安だー、不安だよー…だって8人いてヒーラーさんひとりしかいないじゃないですか、バランス悪いでしょ」


「はあ?なに言ってるニャ?あのヒーラーはあっちのパーティーのヤツニャ、こっちを癒すことはないニャ」


「ええっ!?8人で1パーティーじゃなくて4人4人の2パーティーなんですか?じゃあボクらやばいじゃないですか!?ヒーラー無しのパーティーって、ダメでしょ!ちょっと戻って誰か勧誘してこないと!」


「んーな今さらニャ。オイラ達はパーティーっつってもソロの集まりニャ。自分の身は自分で守るニャ。今までもそうしてきたニャ」


「まーそうですけど…回復はアイテムでできるけど死んだら復活できないしなぁ…」


「死んでしまったら蘇生しますし、余裕があれば回復もしてさしあげますよ、仲間ですからね」


「ほんとですか!?ありがとうございますフレデリカさん!いやーよかった、ちょっと気持ちが軽くなりましたよ〜」


「甘えたらダメニャ、死んだら神殿で待ってるニャ」


「えーいやです。あのー、フレデリカさん達はどうして四天王討伐に参加されるんですか?」


「それは、ギルマスの意向ですからね、このギルドに身を置く以上はギルドの方針に従います」


「四天王を倒すとな、莫大な報酬が手に入るんだ。それを金に替えるのがオレ達の目的よ。不労所得でウハウハだぜ!いや、これも立派な労働か!ガハハハハ!」



サンチョスさんも会話に入ってきた。お金が目的かー、分かりやすくていいね。



「まーオイラは金に替えないでその報酬をスキルの素材にしたニャ、そうするとチート級のスキルが創れるニャ。トップクラスの冒険者はだいたい四天王討伐経験者ニャ」


「かぁーもったいねぇなぁ!まあ人様のことをとやかく言うつもりゃあねぇが、オレには理解できねぇな」



「…さっきから気になってたんですけど、もしかしてナマエさんって、他の四天王の討伐に参加したことあるんですか?」


「え?いまさら?東のは倒したニャ」


「まじっすか!?どんなかんじだったんですか!?」


「どんなって言われてもニャー、東の四天王は"クラーケン"だったニャ。デカくてウニャウニャしてたニャ」


「クラーケン!えーじゃあ西は?」


「西は、オイラはやってないから聞いた話だけど、"ヒル・ジャイアント"だったらしいニャ。都市まで侵攻されて城壁で迎え撃ったって話だニャ」


「ええーなにそれめちゃくちゃ楽しそうじゃないですかー。ちなみに、これから戦う北の四天王って…」


「北の四天王は"プルート"って呼ばれてて、見た目はでっかいザトウムシだニャ」


「プルート…いやちょっと!ネタバレやめてくださいよっ!」


「いや理不尽だニャww」


「あ、いや、すいません。んぐぅーー対策のために聞きたいような、でも初見で手探り状態で討伐できたときの感動を味わいたいようなジレンマがぁー」


「めんどくさいヤツだニャ」









けっこう歩いたなぁ。振り返るとノルトフの洞窟から外に出てる所が小さく見える。




「あ〜〜いおまえらぁ〜、着いたっすよぉ〜」



先頭を歩いてたサスピリオルムさんが足を止める。

お、いよいよ四天王がいるダンジョンに…






ん?ただのひらけた土地なんですけど?プルートどこ?



サスピリオルムさんの前に奇妙な石がある。それが四天王…なわけないよね。




「あの、ダンジョンとかに潜るんじゃないんですか?」


「あーうちはそういうのやってないニャ。四天王はあの辺に封印されてて、この 雪が一切積もらない怪しい石に魔石を注ぐだけで封印が解けてすぐ戦闘が始まるニャ。シンプル設計ニャ」


「し、シンプル設計…」


「四天王の自販機みたいなことニャ」


「四天王の自販機」



「簡単に言ってるっすけど、魔石の量がハンパじゃないんすよねぇ〜〜。小魔石換算で4億個すからねぇ、それだけ集めるのにクソみたいな時間を過ごしちまったじゃねぇか…チッ」



4億ですって!?個人レベルで集めるには何十年かかるんだろ、とほうもないな…。



サスピリオルムさんが封印石に向かって操作してる。魔石を使ってるのかな。いよいよか…





「あそうそう、いちおー言っておくけど もしオイラ達が負けたらたぶん都市が滅ぶから、ひっしのパッチでやるニャ」







つづく






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