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ボッチパーティー  作者: 巧レ以
49/107

スキル創作プロモード


ピコーン

《シードルさんからスキルをプレゼントされました。受け取りますか?》


え、あ、スキルもあげたり売ったりできるんだった、忘れてた。いやーでも…


「そんな、もらえないですよ、これはシードルさんが創ったスキルですよね、スキル創作ってタダじゃないのに…」



「いいの。いっぱいあるから。あげる」



いっぱいある?どゆこと?まあとりあえず申請内容を見てみるか。見るだけ、ね…



ほえー、四角いブロックのゴーレ…じゃないや、土の魔法か。自分の周りをくるくる回ったりターゲットにぶつかったりするプレビューが流れてる。説明によると、向きとか軌道とか移動速度とか好きに決められるみたい。

あーなるほどねーはいはい、ここがこうなって…



ってまったく分からんわ!プロじゃん!ゲーム開発のやつじゃん!いろいろ複雑すぎてなんも分からんけどこれだけは分かる、ゲーム用のコントローラー1つじゃ絶対できないやつじゃん!

これがウィザードのスキルってんだからびびるよね。ふつうここまで動きのバリエーションつけないよ。作り込みすぎだよシードルさん。こんなゴーレムみの魔法を承認するんじゃないよ運営!テイマーの立場がなくなっちゃうでしょ!



「す、すごい魔法ですね…。いっぱいあるっていうのは…まさか牛とか豚とか緑の自爆するやつとか、あの人形達を一個一個創ったんですか…?」


「…うん」


「そんでそれを一個一個操ってるってことですか!?バケモンですか!!」


あ、顔を赤らめながら照れてる。なんでちょっとうれしそうなの…



「えーっと、ごめんなさい、やっぱりもらえないです。これはシードルさんの魔法だし、まったくおんなじ魔法を使う人がパーティーに2人いるのはムダじゃないですか?それにたぶんボクには複雑すぎてこの魔法は使いこなせません」



ハァッ!息を飲んでショックを受けるシードルさん。はわわ、また涙目になってる。いやちょっと待って!



「またオマエサンってやつは、ヒトの気持ちも考えずにひどいこと言うニャw」


むっ、今まで黙って見てたナマエさんが口を挟んできた。もーほっといてよ。



「そこで!ボク専用の魔法をシードルさんが代わりに創作してください!あ、いちから創らないでいいですよ、いまのやつをカスタマイズしてくださったらいいので。内容はですねぇ…」


「図々しいニャw」








「…うん、わかった。つくる」


「無理言ってすいません、ありがとうございます。それじゃあよろしくお願いします!」











まあそんなこんなで、いったんシードルさんとわかれて、ノルトフに戻ってきたよ。シードルさんがスキルの再編を完了させたら、それを運営に申請して、承認されたらシードルさんからスキルをもらって、それでようやく使えるようになるんだ、楽しみ〜。それまでの間ひまなんで、魔物がうじゃうじゃ出る耐久クエストやったり、エウクリプト商会の人に行商の仕事を紹介してもらったりして魔石とリンを稼いでたよ。スキルまだかなー。







そして数日後、とうとうその日が…





「ナマエさん見てくださいこれー!マジックバッグを仕立て直してもらいましたよー!これでダサいなんて言わせないっ!」


「いやそれはどうでもいいニャw 魔法はどうなったかニャ?いつまで待たせるニャ、四天王討伐はオマエサン待ちニャ」


「ですよねーすいません。魔法はきのうシードルさんからもらいました。すごいのできてますよ」


「ほう、それは楽しみだニャ、自らハードル上げるなんて大した度胸だニャ。で、題して!」


「あ、はい、題して…えー、〈セイブザセイバー〉!」


もうまどろっこしいから魔法発動!百聞は一見にしかずってね。


ボクの体の周りに青白いマナの剣が5本出現した。何度見てもいいねーかっこいい。



「セイブザセイバー?どっかで聞いたことある名前だニャ。セイブザセイバー…略してセイセイニャw

そんでどっかで見たことある魔法だニャ〜」


「いいんですよ固有名詞じゃないから。まあどっかで見たことあるってのも否定しませんけど、性能はすごいですよ。いまこれ、防御モードなんですけど、あ、靱負さん、ボクに向かってなんか投げてもらえます?軽くですよ?」



靱負さんがナイフを投げる。それを打ち落とす魔法の剣。どうだすごいでしょ!…あれ?靱負さんが止まらない、どんどんナイフを投げてくる。

「ちょ、投げすぎ投げすぎっ!もうやめてください!

こんなかんじで敵からの攻撃を防いでくれるし、近くの敵を攻撃したりもできます。しかもオートで!それだけじゃなくて」


あのオブジェをターゲットにして…いけっ!

剣が体から離れてターゲットを攻撃する。オブジェ破壊!そしてボクの元に戻ってくる。うーん完ペキ。



「攻撃モードにすると離れた敵に向かっていって攻撃してくれるんです。攻防一体だし、狭い場所で戦うのボク苦手なんですけど、これなら無敵ですよ!どうでしょうか、こんなかんじです」


「ん、まあ最初見た時点でだいたいそんなかんじだろーなーって思ったニャ」


「いやでもこの情報を処理するって、ものすごい高度な技術なんですよ!スキルの構造見せてもらいましたけどなんかいろいろ複雑で細かい設定がされてました。ボクでも使えるように、剣が勝手にいいかんじに動いてくれるんですよ。シードルさんまじですごいです!プロのエンジニアさんですよ」


「ほーなるほど、動き方のイメージを運営に伝えて作ってもらうんじゃなくて、自分でアニメーションとかエフェクト描いて、それを添えて申請したのかニャ。その方が効果が上がったりコストが安くなったりするニャ。あんだけヤバい魔法を大量に持ってるみたいだったからすげーカネ持ちなのかと思ってたけど、そういうことかニャ」


「そういうことです。あ、効果といえば、補足説明に『職業がナイトだと効果がアップする』みたいなのがあって、そういうアレンジも効いててさすがだなーって思いました。エクスカリバーにも応用できそうですよね」



「へー。で、お代は?いくらで買ったの?」


「さっ!四天王を倒しにレッツゴー!」


「うわコイツ、ごまかしたニャ。まさかタダでやってもらっ

「レッツゴォーーー!!」






つづく








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