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ボッチパーティー  作者: 巧レ以
42/107

ノルトフ

前回までのあらすじ…


このゲームのラスボスである魔王を倒すとオワコンになっちゃうんだけど、そこはあえて魔王をぶっ倒すことにしたよ。ラスボス倒してこそのゲームでしょ。オワコン上等じゃい。魔王をぶっ倒す派の人たちを勇者勢って言うんだって。靱負さんに勇者やらない?って誘ってみたらあっさり承諾してくれたよ。魔王を出現させるには、残り2体の魔王軍四天王を倒さなきゃだめなんだって。





休憩終わりっ。3人で北エリアの都市『ノルトフ』に向かうよ。



ナマエさんを追いかけてた時、謎の白い人がいた岐路に来てみたけどもういなくなってた。ほんとなんだったんだろあれ…





そこからどんどん北上する。途中、広ーい高原みたいなところを通ったんだけどきれいだったなー。木が生えてなくて遠くの山が見渡せて、地面は緑の苔がぶゎ〜っと広がってて、とにかくめっちゃ癒されたぁ〜。ナマエさんが教えてくれたんだけど、ツンドラっていうんだって。ゲームばっかりしてたって本物のツンドラなんて一生見れないけど、ゲームしてるからこそ見られる景色ってあるよね。素晴らしいグラフィック、運営さんありがとう。

あ、角のでかい鹿っぽい魔物だ。トナカイかな?ムースかな?北エリアに来たなーってかんじ。あ、ダジャレじゃないよ。とりあえず鹿しばいとこ。






そんなこんなでノルトフに着いたよ。


ノルトフって山の中にある都市なんだね、知らなかったー。絶壁っていっていいくらい切り立った山肌にビルがすっぽり入るほどの巨大な洞窟があって、その中に建物が密集してる。よく見えないけど、天井が崩落しないように梁とか鉄板で補強してある。ってか暗っ。洞窟だから太陽の光が入ってこないんだね、昼でも外灯とか光る鉱石を灯してる。夜の街ってかんじ。ウェルスタンは石畳だったけど、ここの地面は黒くてぬらっとしてる。アスファルトとは違う、大きなすべすべの黒い石が敷かれてるみたい。あと特徴的なのは蒸気。道路の側溝とか建物の換気口とかからやたらと蒸気が出てる。なーんか怪しげな感じ。雰囲気あるなー。




「あんまキョロキョロしない方がいいニャ。変なのにからまれるニャ」


ひっ。ノルトフこわー、誰とも視線合わせないようにしよ…



「街に着いたらやっぱり神殿ですよね。どっちですか?」


「ダメニャ。ノルトフの神殿はプライムが仕切ってて、勝手に出入りできないニャ。まずはプライムギルドに行くニャ」



そうなんだ、ウェルスタンもサウルスも、神殿って誰でも利用し放題だったからそれが普通だと思ってた。所変わればーってやつだね。




ナマエさんに案内されてやってきたのは大きなビル。『エウクリプト商会』って看板に書いてある。ここがプライムギルド会館か。


扉を開けて中に入る。



お、明るい。なんかホテルのロビーみたい。もっとヤクザの事務所的な、扉開けた途端怖いお兄さん達に一斉ににらまれるんじゃないかって思ってたよ。ほっ…



ナマエさんがフロント係の人と話して、なにかもらってる。なんだろ、お守り的なアイテムのような…あ、これあれじゃん、ほんとにホテルのカギについてるカラフルな棒のやつじゃん、部屋番号が書かれてるやつ。あでも、部屋番号じゃない、これには『VISITER』って書いてある。きっとこれが神殿の通行証なんだね。




「ついでにここのドンにも会ってくかニャ。今後関わりがあるだろーから仲良くなっとくといいニャ」



「え、あ、はい…了解で…」


「なにその反応。いやなの?」


「嫌っていうか、なんか怖そうで…。だって組長さんなんでしょ?タマ取られたりしません?」


「ブフッw はじめましてっつっていきなりタマ取る組長なんていないニャw だいじょぶだって、この都市を取り仕切ってる頭だニャ、そんな変なことしないニャ。見た目はかわいいうさちゃんだし、なんてったって魔王討伐の仲間だニャ。いつも通りふつーにしゃべったらいいニャ」



うさちゃん…?それはそれで、そんなかわいい人がギルマスでみんなついてくるのかな…。でもまあなんにせよナマエさんがいるなら心強い。



「分かりました、行きましょう」



フロントの人に引き継いでもらって、上の階の奥の部屋の前まで来たよ。そうはいっても緊張する…



「入れ!」


中から声がして、扉を開けて中に入ると、顔のでかいヒゲづらのおじさんが椅子に座ってた。え、かわいいうさちゃんは…?

あれ待てよ、なんか見たことあるなこの人…



「おーダンナじゃねぇか!へへ、親善試合よかったなぁ。シングルスで優勝しちまうたぁやっぱつえーなぁーあんたは、ウハハハ!」


「オマエサンに用はないニャ。ドンは?」


「おっ、ドンか。ドンなら向こうの部屋にいるぜ。まあ入った入った」



ひげのおじさんに手招きされて、さらに奥の部屋に案内された。



うわなんだこの部屋!牢屋!?左右に鉄格子がいくつも並んでるよ。中にはいろんな珍獣が幽閉されてる。あ、ジュエルシェルもいる。



「ドーン。ナマエのダンナが来ましたぜー」



「おぉぉい、そんなクソみたいな名前でオレを呼ぶなっつってだろ〜がよぉ〜〜。…ああ?誰だてめぇ〜?…ああ〜ダンナじゃねぇっすか、よくもまあそのツラ見せてくれたっすねぇ〜〜うれしいなぁ〜〜〜

チッ」



舌打ちっ!!?






つづく








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