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ボッチパーティー  作者: 巧レ以
4/107

初のトレント入り

前回のあらすじ


パーティーを組んだネコの人がマジで使えなくてもうクエストやめて帰ろうかなって思いました。

「おぉん?使えないだとぅ?オイラとオマエサン、どっちが使えないか胸に手を当ててじっくり考えてみろニャ!」


「秒でアンタだよ!もうヤダーー帰るぅ〜!」



「はぁーわかったニャ。じゃあもうおしまいにするニャ…。」




そういってナマエさんはひとりで森の奥へ消えていった。




あーあ、完全に見かけ倒しだったなー。

まぁいろんな人がいるよね。今回はいい勉強になったと




ん?

あの人奥に行ってない?森の出口は逆ですけど…




まぁいっか。置いて帰ろうかなあんなやつ。


いやでもなー、あんな口だけシロウトでも、同じゲームを楽しむ者として見捨てるのは気が引けるしなー。

それにぜったい後で嫌味言われそうだしな。





追いかけますか。ほんと世話が焼けるなぁ。





それにしてもあの人どこまで言ったんだろ、あんまり奥まで行きたくないんだけど…

まさかひとりで帰っちゃったってことないよね?いや、ありえるなあの人な

らっ!!?


トレントがありえない速さで飛んできた?!あぶな〜顔の真横を通り過ぎて行ったよびっくりしたー。なんなのこのゲーム、ちょっと設定おかしいんじゃね?


くっ!後ろを取られたか、けど一匹だけならどうということは…





あれいない。消えた?どゆこと???



ま、まぁ気にしない気にしない。わざわざこっちから探すのもあれだしね。なにもなかったことにしようそうしよう。






ドォン!ガァン!



なんか戦闘音が聞こえる。ナマエさん死んだかな。

あの木の奥だ。




「あれ?ナマエさんなんでまだ生きてるんですか?」


「おいおいなにそれ死んでた方がよかったかニャ?w」


「そんなところでひとりでなにやってんですか、もう帰りますよ。」


「はぁ?帰るのかニャ?なんで?お漏らししそうなの?」


「違いますよ!クエスト達成ムリだからやめようって、さっき言ったじゃないですか!頭おかしいんですか!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


突然の地鳴り、森中がただならぬ雰囲気に包まれてきた!

もしかしてこれ、ボス戦!?急に!?



でたっ!エルダートレント!!


でかっ!待って何あれどうやって倒すの!?





バァァァーーン!!


ええええええーーーーー!!!!!

即死したぁぁぁぁっ!!!!?


エルダートレント出てきてすぐ死んだんだけど!!なにこの現象!!!これが本当の木っ端微塵ってか!!?はぁああ????



「なななナマエさん、なんか、ボスが、死にました。」


「なー。よわ〜。」


「よわ〜って。え、ナマエさん、なんかしました…?」


「見てなかったかニャ?ちょっと撫でたら死んだニャ。」


なにそのバケモノ格闘家みたいなセリフ。




え、まじで?

まじでバケモノ格闘家なのこの人?


弱いふりして実はめちゃくちゃ強かったってこと!?




「あの〜確認なんですけど、レベルって本当はいくつなんでしたっけ…」


「99ニャ。」


「さっきおしまいにするって言ったのは…」


「オイラひとりで全部倒したニャ。よかったニャ、クエストクリアニャ。」




やばい。今日イチやばい…





「非常に申し上げにくいんですけど…



胸に手を当ててよく考えてみた結果…






使えないクソ雑魚野郎はわたくしの方でしたサーセンしたっ!!!」


レッツ土下座案件です。


「アッハッハッハッwww よく分かってるニャw」


「ひぃぃぃほんとすんませーん!

で、でも、ナマエさんも悪いっすよ、ずっとふざけてるんですもん。あんなことばっかりしてたら誰からも信用されなくてずーっとひとりぼっちですよっ!」


「信用ねぇ。

そういうオマエサンも大概ニャ。人のこと使えないって言ったり頭おかしいって言ったり、ちょいちょい黒い部分が出てたニャ。そんなんだから友達いないニャ。」



アアー痛いところを…それは、ほんと、その通りです…







というわけで、ボッチとボッチがパーティーを組んでみた結果、思いもよらない化学反応が

…起こるはずもなく、お互い罵り合う結末を迎えたのでした。



あーあ、また別の人を探す所からスタートだな、はぁ〜…








「しかしまぁ、ちょっとは楽しかったニャ。ちょっとだけね。またヒマな時に組んでやるニャ。」


「え!あ、はい、よ、よろしくお願いしますっ。」


え、いいんですか?

ってかボクにとってもそれでいいのか?



「今度はレベル90推奨のクエスト行くニャ。」


「それボクが撫でられて死ぬやつですね。」




つづく








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