夢から覚めて
「ナマエさんっ!!」
ほらいない!もぉー絶対いなくなってるパターンだと思ったよー!
よし、追いかけよう。このままさよならなんて絶対許さない!
「あ、起きたのねレビンちゃん。あのね、」
「ママさん!ナマエさんがどっちに行ったか知ってますか?すぐに追いかけなきゃ!」
「落ち着いてレビンちゃん、追いかけてどうするつもり?なーちゃんがひとりで旅立ったのはあなたのことが嫌いなんじゃなくて、んん…とにかくあなたのことを思ってひとりで行ったのよ」
「はあぁ?どういうことですか!?ボクのため?全然意味が分かんないです。ママさんは何か知ってるんですか!?」
「ええ、知ってるわ、だからね」
「知ってるんですか!?じゃあ教えてくださいよ!ナマエさんはどこに行ってなにをしようとしてるんですか!?」
「分かったから、だからよく聞いて」
「聞いてますよ!なんなんですか!そうやってナマエさんの味方して言いくるめようったってそうは」
「全部教えるから黙って聞けぇぇぇぇーーー!!!」
「!!?…は、はい、すみませ…」
「ふぅー…ンン゛ン、大きな声出してごめんなさいね。
もしなーちゃんに追いつけたとしても、同じ事の繰り返しになっちゃうわ、きっとまたあなたを遠ざけようとする。まずは彼の考えを理解しないとね。
なーちゃんがこれからやろうとしていることは、多くの人達からとっても恨まれることなの。レビンちゃんもなーちゃんを恨んでしまうかもね。…ああダメ、考えただけでも胸が痛い…。逆に、レビンちゃんがなーちゃんの考えに賛同すると、あなたにも恨みの目が向くかもしれない。だからあの人はあなたに何も告げずに事をなそうとしてるの。
私は、あの人がやろうとしてることを止める気はないの。でもレビンちゃんが何も知らない方がいいなんて思わない、そんなのは間違ってると思う。あなたはもうなーちゃんに関わってしまったんだから。彼からは口止めされたけど、そんなの構いやしない、私も勝手にさせてもらうわ。だから今から全部話す。話を聞いた上で、これからあなたがどうするか決めてちょうだい。あ、別になーちゃんに対してなにかしろってことじゃないからね、全てなかったことにして今まで通り楽しくやっていくのも全然オッケーだから。いいわね。
それで、なーちゃんがやろうとしてることはね、—————」
キャンプ道具を全て荷馬車に積んで、サウルスに戻る準備ができたよ。
「すごーい、レビンちゃんが張り切ってくれたから早く片づいちゃった。ありがと、いい子ね。
それじゃ、行こうかしら」
「はい、ママさん。いろいろとお世話になりました。このギルドは本当に居心地がよかったです。いつかまたサウルスに戻ってきた時は仲良くしてくれるとうれしいです」
「もちろんよー、レビンちゃんはうちの子だもの。いつでも帰ってきてね、待ってるわ。なーちゃんによろしくね。じゃ、いってらっしゃい」
「はい、いってきます!それではお元気で!あ、みんなもありがとー!またねーー!」
というわけでバーニングキャラバンのみんなとおわかれして、ナマエさんを追いかけることにしたよ。このボクから逃げられると思うなよぉ〜首を洗って待ってろナマエぇぇーーー!!!
つづく




