閉会式
はい、トリプルス南チーム負けましたーチクショーーーーーー!!!!!
さていかにして負けたのか、語らねばなるまい…!
東チームの3人は、巫女さんとチャイナガールと、そしてマスター・ヨータさん。対する我らが南チームはいつも通り入場時からギラッギラのバッキバキにバフを重ねて仕上がってるミュージシャン軍団。
さあゴング!相手のチャイナガールが臆することなく果敢に攻めてくる!それをグランディスさんが迎え撃つ!これまで見たこともないような殺意剥き出しのプレッシャーを放つママさん!世紀末の覇王みたい!
チャイナさんは拳にマナを乗せて拳法を繰り出す!いやその、際どい格好でそんな激しい動きをすると……ああ、観客席の紳士達が食い入るように熱い視線を送ってらっしゃる…。
けどママはそんなの眼中になくガンガンぶつかる!ちなみに今日の装備はマレットじゃなくてタンバリンだよ。顔めっちゃ怖いのにリズミカルにタンバリンをシャンシャン振ってるのはなかなかシュールだよ。チャイナさんもがんばってるけどママの方が押してるぞ!
その間、南チームの残り2人は演奏してバフをかけ続ける。東チームの2人は動かずに見守って…あれ?ヨータさんが着てたローブだけ落ちてる?
ドォン!!
っええーーーー!!!ママさんが吹き飛ばされて後ろの壁に激突した!!?な、え!?見てなかった、何が起きたの?!
さっきまでママがいたところにキューピーみたいな小人さんが立ってる。ヨータさんが攻撃したんだ。見えなかった、あまりにも速すぎて…
顔を見合わせるエレキギターさんと笛さん。笛さんが前に出てバリアを張りながらギターさんが攻撃魔法を唱える。
ガシャァンッ!!
うわ、バリアが粉々に砕かれて2人ともぶっ飛ばされた。いやだから見えないって!アサシンの〈縮地〉かな、でもトッププレイヤーが集うこの親善試合の中で誰よりも速いよ。しかもあの威力、一撃必殺じゃん。ぐぅぅ、強すぎるよマスター・ヨータ…反則だよ…。
あ、グランディスさんがまだ動いてる。手を上げてなにか言ってる…
『南チームギブアップ!勝者、東チーームッ!!』
…ということがあったんだよー。
「ママさん、お疲れ様でした。大丈夫ですか?」
「うん、ありがと。傷は治してもらったわ。いやーームリムリ、手も足も出なかったわー。でもまあ即死しなかったのはすごくない?自分でも偉いと思うわ、ワッハッハッハッ」
「やばかったですねマスター・ヨータさん。なにがどうなってたんですか?速すぎてわけがわからなかったんですけど」
「そうねー、詳しいことは知らないけど、あの強さの秘密は"ハーフリング"なのが関係してるんじゃないかって云われているわ」
「ハーフリング?」
「うん、マスターの種族のことね。キャラクターメイクの時、最初に与えられるランダム設定以外では自分で選択できないレア種族なの。見た目は小人みたいでかわいいけど、能力が低いから戦闘には不向きなのよね。その能力の低さを反転させるスキルを創ったんじゃないかってのが大方の予想なのよ」
「へぇー反転ですか、それってステータスが低ければ低い程強くなるってこと?」
「そーなの、賢いわねーレビンちゃん。例えば〈格闘〉ってあるでしょ、モンクのクラススキルの。あれの正確な能力は、最大重量から現在の重量を引いた値の一定割合を攻撃力に上乗せする、ってことなの。要は軽ければ軽いほど力が強くなるって事よ。ね、小人であるマスターの強さのヒントになりそうじゃない?
あ、でもダメよぉ、マスターにどうしてそんなに強いのか聞いても教えてくれないからね。あれはマスターが努力して獲得した秘術なんだから、それがもし公開されてみんなが真似しちゃったらつまらないでしょう?聞くだけ野暮ってもんよ」
よっ、粋だねぇおかみさん。
だけど、自分の弱点を逆に強みに変えるってのはアツいよね。ハーフリングは弱いって、たぶんみんなが思ってたのに、ヨータさんはイガシのPGMになったんだもん。下克上だなぁ。それが実現できるって、ほんとすごい世界だなぁー。
さてさて、全ての試合が終わったので、閉会式が始まるよー。
まずは結果発表。団体戦第1位は東エリアチーム。そして第2位は…南チームでしたーーわーい準優勝おめでとー!!
個人部門、シングルス1位はナマエさん!そしてママさん率いる南トリプルスは2位で、じゅにヴァーさん達ダブルスは3位でしたー。皆さんお疲れ様でしたー。
結果発表の後の表彰式ではそれぞれ表彰台に上がって賞をもらってたよ。いやーめでたい。
『それではこれにて閉会式を終わります。また次回の親善試合でお会いしましょう!ご参加ありがとうございました!』
ひゅぅぅぅぅ〜〜ドドドドドォォン!!
あ、ファイアワーク!しまったーまた出そびれたー…
つづく




