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ボッチパーティー  作者: 巧レ以
26/107

名言と迷言


お、グランディスさんいた。ヴァーミリオンさんもいっしょじゃん、今しかない!




「先ほどは…すみませんでしたぁー!!」




『バーニングキャラバン』のアジトにやってきたよ。謝ると決めたらスピードが命!後になればなるほど謝りにくくなるからね。だから〈飛行〉スキルも使ってトップスピードで駆け寄るよ!



「あらーレビンちゃん、よかったー心配してたの。そんな謝らなくてもいいのよ、大丈夫、誰も怒ってな」

「ああてめぇー!よくものこのこ現れやがったな!お前には言いたいこ」

「だーいじょーぶよーレビンちゃん、誰も怒ってないわぁーそうでしょ〜?」


ヴァーミリオンさんの口を塞いで…っていうか顔の下半分をアイアンクローで握り潰そうとしてる?おっかねー…このゲームでそんなアクション見たことないよ…



「ん?なんで出場決定者を殺そうとしてんのかニャ?」


「まー、なーちゃんも来たのね、もしかしてレビンちゃんを呼びに行ってくれたの?助かるわぁ〜」


「そんなんじゃないニャ。ここに来たのはコイツの意志だニャ、オイラはヒマだったから来ただけニャー」


「んふっ。レビンちゃん、ちゃんとごめんなさいするなんて立派よ、えらいわね。降参しちゃったのは残念だったけど、あの戦いっぷりは本当にとっても素晴らしかった。男の子ですもんね、勇ましかったわ」


「いやーそんな、全然ダメでした。最後のスキルでMPがゼロになっちゃいまして、ヴァーミリオンさんの体力が残ってる時点で勝ち目がないなーと思って、諦めたんです、すいません」


「なんだそりゃ!MPがゼロにならなきゃ勝てましたってか?!こっちだってなぁまだまだ力を残してたんだ、勝った気になってんじゃねぇよ!あたしは負けてねぇからなっ!」



「ほらっ、ももたろサンに言いたいことあるんでしょ、気持ちをぶつけてやるニャ」


「……ちょっと、ナマエさん…」


「さっき練習したニャ、大丈夫、キミならできるって信じてるっ」


「やめてくださいまじで」


「おいさっきからなにゴチャゴチャ言ってんだ!」


「いやこのヒトがね、オマエサンのこと"負け犬"だなんていうもんだからオイラは止めてたんだニャ」


「んなんでボクが負け犬って言いたい人になってるんですか!?陰謀だっ!」


「誰が負け犬だぁぁー!!」


「しずかにしやがれぇぇぇぇーーーー!!!!!」



ひぃーー鼓膜がやぶれるー!




「ブハハハハハwww 豹変したニャw」


よくこの状況で笑えますねナマエさん…。さっきまで顔を真っ赤にしてたヴァーミリオンさんが凍りついてるわ。



「とにかく、ルールはルールよ、MPを回復する手段なんてなかったし、たらればの話をしたってしょうがないの。レビンちゃんは降参して、勝ったのはあなたよバミリちゃん。だからもっと堂々としてなさい。ふたりとも、もしあの戦いで悔しい思いをしたのなら、いじけるんじゃなくて、もっと強くおなりなさい。もう悔しい思いをしないようにね」



すごい、はっとさせられる。なんかドラマに出てくるお母さんのよう。お母さんオブお母さんだ。



「なーちゃんもイジワルしないで、ふたりの健闘を讃えてあげて。お願い」


ふてぶてしい態度で軽く手を挙げるナマエさん。まあこれ以上憎まれ口をたたかないだけましか。



「はぁーい、じゃあ仲直りね。握手して」


はいどうぞ!すぐ手を差し出すボク。

チラッとグランディスさんの方を見て、軽くため息をつくヴァーミリオンさん。

ちょっと嫌そうに、だけど力強く手を握ってくる。



「ありがとうございました。あの時は夢中だったけど、とってもワクワクドキドキしました。楽しかったです。親善試合、がんばってください」


「ああ、あたしも楽しかったよ。またいつかやろうぜ。そのときは完膚なきまでに叩きのめしてやるからな」










というわけで無事謝ることができました。あーよかった。

とりあえず宿に戻ることにしたよ。



「なんかすっきりしてるとこ悪いけど、まだ言いたいことがあるニャ」


「もーなんですか、全部丸くおさまったしいいじゃないですか」


「ダメニャ言わせてもらうニャ。

必殺技のことだけど、残念ながらオイラの真意は伝わってなかったニャ」


「え、スキルを創作するってことじゃなかったんですか?」


「それだけじゃ不十分ニャ。たぶんオイラの考えた通りだったらふつうに勝ててたニャ」


「ええ〜、いやもうこれ以上はどう考えてもムリでしたよー」


「スキルを作る時、材料はどうしたのかニャ?」


「リンと魔石ですか?手持ちほとんど全部つぎ込みましたよ」


「それだけじゃ足りないニャ。もっと増やす方法があったニャ」


「げ、それってまさか…」



「そう!オイラの言う必殺技とは!"課金"のことだったのニャー!」


「うわでたー課金!そんなの身も蓋もないっすよー。これはボクの成長物語なんです、課金で強くなるなんてそんなのファンタジーじゃないですよ!」


「ハイでたーーこれだからファンタジー野郎はクソザコなんだニャ。リアルマネーでさくっと強くなるほうが人生の成功者ってかんじニャ。理想(ファンタジー)なんて現実(カネ)の前では無力だニャ」


「うーわ、ドン引きですよ。そんな汚い方法で強くなって満足ですか!?ナマエさんはこのゲームにいったいいくら使ったんですか言ってみろ!」



「いや、オイラは無課金勢なんで」


「そんなことだろーと思ったよっ!!!」







つづく





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