エクスカリバー
前回のあらすじ…
とうとう親善試合出場をかけた一騎討ちがはじまったよ。槍で攻撃してくる相手に押されてたけど、わざわざ相手の土俵で戦う必要ないよねって気づいたよ。魔法剣士には魔法剣士の戦い方があるんだ。さあ、反撃開始!
〈ウォークライ〉うおーー!
攻撃力を上げてからダッシュ攻撃〈突撃〉!
ガキンッ!
ガードされた!まだまだぁ!
旋回しながら加速して…〈飛行〉をキャンセル!慣性を利用して速度が落ちる前に〈ファイアワーク〉を放ってもう一度〈飛行〉!そして一直線に〈突撃〉!
ズバン!
「こいつ…ッ!」
どうだ!飛行スキルをオンオフ切り替えながら合間に速攻魔法を唱えればダブルキャストなんてなくても飛びながら魔法が使えるのだよ!
〈ファイアワーク〉は発動が最速だし小規模だけど範囲攻撃だし玉が弾けたら目眩しにもなるから優秀な魔法なんだ!ヴァーミリオンさん嫌がってるな、よし!
高速旋回でかき回し、魔法で隙を作りながらダッシュ攻撃、そして高速で離脱するヒットアンドアウェイ戦法!
この距離、この高さをくるくる回ってたら竜も手出しできないでしょ、無闇に攻撃したらご主人様に当たっちゃうぜぇ?かといってせっかく有利な上空を抑えてるんだから地上には降りてこないでしょ、そこで指をくわえて見てなぁ!
「ちょこまかとぉ!」ビュッ!
キィン!
うわあ!だんだんタイミングをつかまれてきたな。止まっちゃダメだ、もっと速く!もっと低く!槍をかいくぐれ!
ガキィン!…ドンッ!ギィン!ザッ…ビュン!
けっこう攻めてるけどまだ倒れないのか、もう、へとへとなんですけど…。くそぉー負けるもんか、このまま押し勝つ!
「ああークソッ!調子にのりやがってこの蝿が!終わらせてやる!」
槍が光った!大技来るか!こっちも合わせる!
「〈エクス…」
「〈ストームタロン…!?」
「カリバー〉ァァァァーーー!!!」
ズドォーーーーーン!!
はぁ……はぁ……
い、生きてる…
ヴァーミリオンさんは…
すごいボロボロで膝をついてる、苦悶の表情を浮かべてこっちを睨みながら。
エクスカリバーが先に決まったのか、よっしゃ!
ボクは剣を高らかに掲げた。
「レビン、降参しまーーす!!!」
しーん…
刻が止まった。
ヴァーミリオンさんも、グランディスさんも、ギャラリーも、目を見開いたまま固まってる。
「…っ!
それまでっ!勝者、ヴァーミリオン!!」
「はあああああああ〜!!!?」
グランディスさんの宣言と共に一斉につっこむみんな。
「ごめんなさーーーーーーい!!」
もう謝るしかできん。うわ恥ずっ、逃げろーー!
「ちょ、ちょっと待てぇ!まだ勝負はついてねぇぞ!おい逃げんなぁ!!」
まー当然の反応だよねー。でもすいません、待ちません。ほんっと、すいませぇ〜ん!
つづく




