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ボッチパーティー  作者: 巧レ以
17/107

伝説の職人

現在公開可能な情報…


ジュエルシェル。宝石を食べて殻が宝石になってるカニ。今回のは水晶だったけど、生息地によっていろんな宝石になるらしい。そもそも個体数が少ないレア魔物。倒すだけならそんなに難しくないけど、宝石を良い状態で手に入れたかったら工夫がいるんだって。魔法は効きにくくて、槍とか弓矢が有効みたいだよ。





「ナマエさん、いまのって…」


「あーあれ?あれはゆっきーが持つチート装備の『着るマジックバッグ』ニャ。首から下の体が亜空間になってて、いろんな武器が飛び出したり瞬時にしまったりできるニャ。オイラにも仕組みがどうなってんのかさっぱりわからんニャ」


「着るマジックバッグ!?なんすかそれ!

ああそうじゃなくて、いやそっちも気になるけど!もっとやばい方!

靱負さんが使った武器って、もしかして伝説の"トワイライトシリーズ"じゃないですか?ですよね絶対!なんで靱負さんがあんなの持ってるんですか!?」


「あー…気づいちゃったかニャ?なんでってそりゃー、あのひとがTwilightだからだニャ」







トワイライト…


第一回ウェポンアワードにおいて、とある武器が最優秀賞を取った。製作者はTwilightという名の鍛冶屋。彼が生み出す武器はトワイライトシリーズと呼ばれ、瞬く間に有名になった。模造品も作られたが、その性能は本物のトワイライトシリーズには遠く及ばず、彼の持つ技術だけがその作品達をトワイライトたらしめた。多くの冒険者達がこぞって買い求め、トワイライトを持つことこそ一流の冒険者の証となっていった。ところが、人気が絶頂に達したころ、 Twilight氏は忽然と姿を消したのであった…


wiki参照。





「靱負さんが Twilight?えー…あれか、別アカだけど、中の人は同じってこと?まじで!?

またまたそんな、いつものナマエさんのウソなんでしょー?」


「んーニャ、これはマジニャ。あの武器に気づかなかったら教えるつもりなんてなかったけど、こうなったら教えてやるニャ。その代わり、このことは誰にもナイショニャ」


「分かりました、誰にも言いませんよ。で、なんでナマエさんは靱負さんのこと知ってるんですか?というか Twilightさんはなんでいなくなっちゃったんですか?」



「オイラは昔 Twilightが賞取る前から仲良かったニャ。で、アイツが有名になってからいろいろあったニャ。人気が加熱しすぎて生産が追いつかなくて、でもリアルも大事で時間がなくて。あんときの、武器が欲しいやつらの狂気っぷりはやばかったニャ。だからアイツがイヤになって逃げ出したのは当然の結果ニャ。

ニャハハ、たかがゲームなのにね、人生かけすぎニャ」


「そうだったんですか、 Twilightさん、かわいそうですね…」


「でも武器を作るのは好きだったみたいで、姿を変えてまたリンクルーツを始めたんだニャ。そんで、オイラにだけ知らせてくれたって話だニャ。

もしゆっきーの存在が世間にバレたらまたゆっきーは消えるニャ。だから」


「分かってますって、大丈夫ですよ絶対言いませんから」


「はぁーマジメに長々しゃべったら疲れたニャ。あぁーカニが食べたい、カニを出すニャ」


「持ってませんよカニなんて。ボクも食べたいですよ。

それともういっこ聞きたいんですけど、なんでボクを靱負さんに引き合わせてくれたんですか?秘密にしたいんなら別の鍛冶屋を紹介すればいいのに」


「んーそれは、オマエサンは万年ボッチだし、もしうっかり誰かにしゃべっても、いつものトワイライト詐欺だってあしらわれるだけだからだニャ」


「まーたしかに、ボクに知り合いなんていませんし、ボクの言うことなんて誰も気にもとめませんよねってやかましわっ!!」



ナマエさんは笑ってるけど靱負さんはあいかわらず無反応だなぁ。あ、踵を返して今来た道を戻ってる。もう帰っちゃうんですか?まだジュエルシェルいそうですよ?あー待ってー…





「うわ、だれ!?」


「鍛治職人の土師(はじ)だニャ。ゆっきーは武具設計士(デザイナー)で、実際に作るのは別の職人(このひと)ニャ。はっじーって呼んでネ」


「はっじーは語呂が悪いでしょ」



洞窟から帰ってきて、家に入ったら靱負さんの姿が見えなくなった。代わりに知らない人が現れたよ。


土師さん…んー、顔はお面で覆われてて分からない。シルエットはほぼ靱負さんだ。色味は全体的にグレーっぽい。スモック?割烹着?みたいなのを着てる。やっぱりいっさいコミュニケーションをとろうとしない。あれだ、自分の肉体を複製して身の回りの世話をさせてるやつだな。靱負さんバイオ系のボスなのか…




必要な材料と、靱負さんがいなくなる前にもらった針水晶(ルチルクォーツ)の完成版の設計図を土師さんに渡す。


奥の部屋に行く土師さん。ついてってみよーなにも言わないし。


おお、工房だ。慎重に水晶を砕いて研磨し始めた土師さん。こうやって作っていくんだ、面白いな。こんなに近くで見てても何も言わない。幽霊になった気分だ。触ったら怒るかな…あ、ちょっと嫌がってるw


柄や鍔、鞘とかのパーツも作って、組み上げていく…


そしてついにこの瞬間が…







ルチルクォーツの、できあがり〜!ジャジャーン!





つづく







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