ボッチ卒業作戦
あれ?話違くない?なんか出場できないっぽいよ親善試合。
「ええー、シングルスって1枠だったかニャ?まったくいつから仕様変更したニャ、言ってよー」
「いつからもなにも、最初からそうよ」
あらー変な空気になってる。ナマエさんなに考えてんの…。もしかして何も考えてなかったでしょ。
「じゃあおばちゃんがコイツと組んでダブルスで出たらいいニャ」
「ダメよ〜私はトリプルスに出るのが決まってるの。なーちゃんがシングルスゆずってあげるのは?」
「そんなのイヤニャ。ダブルスのどっちかひとりを叩きのめしたらいいニャ」
「あそうねぇ。レビンちゃん、あなたヒーラーじゃないわよね」
「はい、クラスはウィザードで、ジョブはナイトです」
「あらステキ。今決まってるダブルス選手はアタッカーとヒーラーの組み合わせだから、アタッカーとしてならアリかもね。どうかしら?」
「…えボク?あ、はい、じゃあそれで…」
もしボクが勝って出場が決まったら、知らないヒーラーさんと組むのか。まあアタッカー同士のペアだったら呼吸を合わせて連携取ったりする必要があるけど、ヒーラーはダメージ受けたら回復してもらうだけだからね、慣れないペアでもうまくいくはず。
「出場選手の最終決定はいつニャ?」
「えーっとねぇ、あと3週間後よ。」
「じゃあコレの入れ替え戦は3週間後の締め切りギリギリにやるニャ。あ、オイラの入れ替え戦はすぐやるニャ」
というわけで、ボクは3週間後に今のダブルス代表選手の一人と一騎討ちすることになりました。あと3週間はレベリングの猶予があるってことね。3週間で足りるかなー…
「まーレベル上げはバンバンやるとして、装備品の方ももっと強くするニャ」
「装備品ねー、わかってるんですけど、駆け出しの冒険者なんでそういきなり良いものはそろえられないっす…」
グランディスさんと別れて、ナマエさんとふたりでご飯食べながら作戦会議中。ゲームだから味は分からないけど見た目めっちゃうまそう、サウルスのごはん。
「よし、会いにいくニャ」
「また唐突に…。会いにいくって、誰にですか?」
「知り合いにスゴ腕だけど変な武器職人がいるニャ。ソイツんとこ行くニャ」
「変な武器職人って…その人もナマエさんだけには変って言われたくないでしょうね」
「はぁ?どういう意味かニャ?まあ会ったら分かるニャ、めっちゃ変なヤツだから」
「ナマエさんって、意外と知り合い多いですよね。ずーっとボッチなんだと思ってました。みくびっててすいません」
「ハッ、オマエサンと一緒にしてほしくないニャ。オマエサンは誰からも相手にされないかわいそうなボッチニャ。オイラはみんなから注目されてるしいろいろオファーが来るけど、あえてパスしてる孤高の存在なのニャ」
「はいはい。でもナマエさんとつるんでるとボクも知り合いが増えるんでありがたいです。まさかサウルスの一番偉い人とお話できるなんて思ってなかったですよ。そういえばウェルスタンの一番偉い人とも話せたし。もし親善試合に出られたらもっと知り合いが増えそうですね。そしたらボッチ卒業ですよ」
「そだね、まあがんばったらいいニャ」
「えへへへ、がんばります、師匠のためにも」
「うむ、変な武器職人に会いに行くのはやっぱり明日にするニャ。んじゃーかいさーん」
うえぇ?さすが気まぐれだな。
まあでも今日はいろいろ盛りだくさんだったから正直ちょっと休みたかったんだよね。明日もがんばろー。
つづく
「まさかあのなーちゃんが弟子を取るなんてね、驚いたわ」
「いつもの気まぐれニャ。飽きたらやめるだけニャ」
「良さそうな子じゃない、レビンちゃん。ね、どんな子なの?詳しく教えてよ」
「そこらへんにいるただの初心者ニャ」
「うん」
「…チンピラにからまれてたとき、」
「そこをなーちゃんが助けて恋が生まれたのねーロマンスぅーー!!
うそ冗談よ待ってハイ座って」
「…アイツはチンピラのことをすごいって言ってたニャ。個性的で楽しそうだって」
「ま〜あ。はぁーキュンキュンしちゃう。なーちゃんが目をかけるのも分かるわ」
「どこが?頭がおかしいだけだニャ」
「そういう変わった子が好きなんでしょ?大事にしてあげてね」
「きっも」




