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ボッチパーティー  作者: 巧レ以
12/107

サウルスと神殿とPGM


おお〜サウルス着いたぁー。ウェルスタンと比べると簡素というか、ワイルドな感じの都市だなぁ。城壁とかはなくて、大きな骨を組んだ物見櫓と先端が尖った杭のバリケードが街を囲ってる。街の真ん中には大きなオアシスがあるみたい。石?レンガ?みたいなのでできたマンションみたいな建物がオアシス近くにいくつかあるけど、ほとんどは木と布でできたテントみたいな平家の建物ばっかり。巨大なキャンプ場みたいで楽しい所だなー。




「街に着いたらまずは神殿ですね。どっちですか?」


「ここをまっすぐ行くと、見るからに神殿っぽい建物が見えてくるけど無視してずっとまっすぐニャ」


「見るからに神殿っぽい建物は、間違いなく神殿でしょうね。とりあえずまっすぐですね」




目的地に着いたらまずは神殿だよね。ここで祈りを捧げると、死んだ時にここが復活ポイントになるんだよ。クエスト板も神殿内にあるから冒険者が集まる場所になってるよ。まさに街の中心地だねー。




「さて、んじゃー行くかニャ」


「お、いよいよプライムギルドですか、なんか緊張しますね」


「そんな大したもんじゃないニャ」



神殿を出てナマエさんに連れられてやってきたのは大きな建物。ここがプライムギルドのギルド会館なのかな。看板には"バーニングキャラバン"って書いてある。キャラバンが丸焼けになったらやばいでしょ。



ナマエさんがギルドの人に話しかけてる。

ギルドの人、おかーさーん!って誰かを呼んでる…






「あらーなーちゃん久しぶりー!んまーこんなにおっきくなってぇ〜!」


「サイズは変わってないニャ」



親戚のおばちゃん?


やってきたのは鱗系の竜人さんだ。たくましい体つきはナマエさんと似てるけど、背はナマエさんよりさらに高い。肌の色は黄色で、血は濃い人だ。血の濃さっていうのは獣人と竜人の見た目を決める要素のひとつで、薄いとより人間っぽく、濃いとネコとかトカゲに近くなるよ。ナマエさんも血が濃い部類。

どこかの民族衣装のような、踊り子のような格好をしてる。いろんな色を使ってるけどアースカラー系の色味で、ド派手ってかんじゃないのがかっこいい。おしゃれ。

見た目はともかく気になったのはその声よ、CV男の人じゃない?この人見てると多様性社会ってまじ多様だなーって思う。



「ちょっとちょっと!なーちゃんがお友達連れて来るなんて!どぉもーはじめまして、ここのギルマスやってますグランディスですー。私のことは気軽にママって呼んでねー」


「あ、はじめまして、レビンと言います。ナマエさんとは師弟関係というか、いろいろ教えてもらってます」


「あらーいい子。え、あのなーちゃんが?いろいろ?教えてる??えええっ!?

ま〜ぁいろいろって、一体ナニかしらねーヤダーっはっはっはっは」



強烈だなこの人…



「テンション高くて鬱陶しいニャ。

さて問題デス、オイラはここに何しにきたでしょーか?」


「んー、デートかしら!ロマンスぅ〜〜!!」


「だめだ、頭ん中がお花畑だニャ。そこの弟子1号、説明して」


「でし…えーナマエさんはもうすぐ開かれる親善試合に出たいそうで、サウルスのPGM(プライムギルドマスター)は知り合いだから出してくれるって…」


「そういうことニャ。オイラが南から出てやるニャ。それと、ハイ、それから」


「え?あ、はい、それと、なんかナマエさんが言うには、ボクも試合に出ろって…」



「ふーんなるほどねー、親善試合か。

昔だったらね、南には強いプレイヤーがいなかったから、なーちゃんなら即オッケーって言ってたけど、いまは結構強い子がそろってきてるのよ。

だ・か・ら、今決まってる出場予定者と戦ってもらうわ。あなた達が勝ったら入れ替わりで出場できるってわけ。これなら誰も文句ないでしょ?」


「出れるんならなんでもいいニャ」


「あなた達ダブルスで出るの?」


「いや、オイラシングルスがいいニャ」


「え、シングルス枠1つしかないけど、その子は?」


「ん?」


「え?」


「え?」














え…?









つづく






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