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ボッチパーティー  作者: 巧レ以
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はじまりはじまり

こんにちは〜魔法剣士やってます。レベルは低いですが仲良くしてくれる人を募集してます✨


名前:レビン 種族:オリジン

身体の性:男 レベル:25

クラス:ウィザード ジョブ:ナイト


#リンクルーツ

#フレンド募集



はい全然反応がないですよ。




はぁぁぁなんでかなーレベル低いからかなー性別が男だからかなー見た目が地味だからかなーんんん〜くそーなんでだ…





というわけでクエスト板の前で勧誘しよう。





あ、あそこのパーティー2人しかいない、よし売り込んでみるぞ。あー緊張する…



え?魔法剣士はちょっと??ちょっと、とは…?中途半端ぁ?どゆこと?あーちょっと待っていかないで…


ええー向こうで別のナイトっぽい人誘ってるし…ボクも前衛できますけど。ひどくない?



「ブハッ!フラれてるニャ。」



振り返ると椅子に腰掛けてる白ネコの獣人がニヤニヤ笑ってた。誰だろう、知らない人だ。


やたら体がデカいな。背が高くて肩幅は広いけどそこまで筋骨隆々ってかんじじゃない、細マッチョ的な体つき。目は糸目だ、ネコっぽい。なんか変わった格好だけど、ヤンチャな服着てる人はだいたいモンクだな。




「え、見てました?いやひどくないですか今の。

ってか誰ですかあなた。」


「あれ、オイラのこと知らない?なんに見えるかニャ?」


「えー…モンクっぽい、ネコちゃん?」


「ワンワン!」


「あれ?イヌかな?」


「ギャハハハハww」


ゲラなのかなこの人…



「全然ひどくないニャ。魔法剣士はパーティー組むのは向いてないニャ。」


「いやいやそんなことないですよ、前衛も中衛もこなせて便利なんですよ、しかもかっこいいし。」


うわ、やれやれみたいなリアクションしてる、むかつくな。


「いいかい新人さん、パーティーってのはスペシャリストの集まりニャ。聞くけど、純粋なナイトみたいに仲間の盾になって攻撃を受け止められるかニャ?」


う、それは…


「魔法の火力も本職のウィザードには敵わないでしょ、杖も装備してないし。

ナイトとウィザードのスキルをどっちも使うからスキルレベルもなかなか上がらないニャ。だーかーらー中途半端、ニャ。」



なるほど、ぐうの音も出ないっす。



「アハハハ、で、どうするニャ?パーティー戦したいなら剣を捨てて杖持つかニャ?」


「それはイヤです!そんな有象無象のウィザードになってまでゲームする意味ないです!」


「ほう!杖持ってがんばってるウィザードを有象無象だって!聞きましたかみなさん!」


またゲラゲラ笑ってる…ほんとなんなんだこの人。周りの人も引いてるし。やめて煽らないで…



「んじゃー行ってみるかニャ。」


「い、行く?ってどこへ…」


「クエスト行きたいんでしょ?どこ行くニャ?」


「え、それってパーティー組んでくれるんですか?ボクと。」


「うわ、改めて言われると組む気なくなってきたニャ。やっぱ帰ろうかな…」


「いやちょっと待ってくださいよ!行きましょう!あれ!トレント討伐の!行きましょう!ほら!」


「必死www」



というわけで変な白ネコモンクの…えー、


「そういえば名前は?あ、ボクはレビンと言います。」


「ナマエ。」


「はい、名前は…」


「ナマエー。」


「え、どうしよう、バグったのかな…」


「いやバグってないニャw

『NAMaE』っていう名前なのニャ。」


「NAMaE、それは……



ふざけてますね。」


「あぁん?なにいってるニャ、ふざけてるニャ。」


ふざけてました。この人ふざけてます。





というわけで変な名前のナマエさんとパーティーを組むことになりました。




つづく







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