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赤ちゃんと出場権

本日最後の更新です!!

是非読んでください!!

 俺とオーガは睨み合っていた。

 周りからはちょっとした駆け引きをしているように見えるかもしれないが、実はそうじゃない。

 俺はただ、ハイハイをするのがめんどくさいから相手が来てくれるのを待っているだけで、オーガにしてみたら赤ん坊相手に自分から行く事もないと思っているのだろう。


 だからお互い、この戦いに何のやる気も感じていないのだ。

 正直、勝負は一瞬だと思うし……。

 俺のスキルが成功するか、奴の攻撃をまともに喰らって俺が殺されるか。


 

 「グハハハ!!どうして攻めてこないんだ??ビビったか??」


 痺れを切らしたのか、挑発をし始めるオーガ。

 そんな見え見えの挑発に乗るほど俺もばかじゃないんだけどな。


 「バブバブバブバブ」


 お前から来いよブス野郎!!と言ったのだ。


 「何言ってるのか分からんぞ!!もういい!!仕方がないから俺からぶち殺しに行ってやる!!」


 ついにやったぞ!!相手を先に動かせたら勝ちとかそう言うゲームじゃないのだが、なんだか勝った気分だ。

 

 そんな事を思っていると、オーガがこちらに走って来ていた。

 やっぱ実際に走って来られると、一段と速く感じるな。


 でも、俺の勝ちだ!!

 どれだけ速かろうが、目で追えるレベルなら俺のスキルは通用する!!


 「バブバブバーブ……」


 俺はスキルバブバブを発動した。

 その瞬間走って来ていたオーガは動きを止めた。


 「バブバブバブブ」


 自分で自分を殺せ!!

 俺はそうオーガに命令した。


 少し残酷に見えるかもしれないが、このゲームの世界はこう言うものだ。

 誰だって、RPGをプレイしたら敵を殺すだろう??それと一緒なのだ。


 こうしてオーガは自分で自分の事を金棒で殴り、消滅した。

 その場には、決闘トーナメントの出場チケットがドロップされた。


 よしよし、これで俺も参加資格を得たわけだ。

 後はココネだな。


 俺はココネの側に行き、声をかけた。


 「バブバブバブ、バブバブバブ」

 「うぅ……。ここは??」


 おお!!目を覚ました!!

 だけどあれだけの攻撃を喰らってどうして体力が0になってないんだ??


 俺はその事をメモに書いて聞いた。


 「それは、このアイテムのおかげよ。これは奇跡のお守りって言って、体力が0になる攻撃を一度だけ無効にしてくれるの」


 なんすかそれ!!超便利なアイテムじゃん!!

 俺も欲しいなぁ。


 「でもありがとね、君があのオーガから私を守ってくれたんでしょ??」


 俺は赤ちゃんの姿で、照れていた。

 ちょっとしたシュールな映像だな。


 「やっぱりね。君って赤ちゃんの姿してるけど、案外強いんだね。それで今回のお礼に、私がこれから色々と君の面倒を見てあげるよ!!」


 ん??この人今なんと??

 俺はメモで聞き返した。


 「だから、私が君のお世話をしてあげるって言ってんの!!」


 その意味がよく分からないんですけど……。

 

 「これから私と君はパーティを組む!!そしていつかは最強のコンビと呼ばれる様になるの!!」


 なんかどんどん話しが進んでいますけど!!

 俺は何も了承してませんけど!!


 「うーんと、まずはその厄介な言葉ね。ちゃんと話せないと色々と不便だし、アイテムでどうにかならないか始まりの街にいる知り合いに聞いてみましょう!!」


 俺はなんだかよく分からないまま、ココネとパーティを組む事になった。

 まあそのおかげで、喋れる様にはしてくれるみたいだけど……。

 それでもこの女は色々と勝手で、俺はこの先どうなる事やら……。


 「さあ、カケル!!私の背中に乗って!!始まりの街まで一気に戻るよ!!」



 俺はこうして、決闘トーナメントの出場権を獲得しココネと共に始まりの街へと戻る事になったのだ。

 

明日も出来るだけ投稿したいと思います!!

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