地上に降りてみる 1
サキュバス達の慣らし作業を始めてから5日たった。最初はすぐに体力がなくなっていたが今は少し体力が増えたらしい。すぐバテてるけど。
だがそんな事はどうでもいい。今はゴブリン達の食事について問題があった。それはもうじき食材が無くなり食事を出せなくなりそうなのだ。
サキュバス達の食料は精だ。それの供給源であるゴブリン達が餓死したら食事が出来なくてサキュバス達も餓死してしまう。そんなのは嫌だ。
魔力玉をあげるのもいいが数が少ないので僕とサキュバス達で食べたらすぐなくなってしまう。なら作れって?現在生産中だけど間に合わないんだよぉ〜!
だからどうにかして食料確保しないとヤバいのだ。残りの食料のうちジャガイモは畑を作れば良いが肉とかはどうにもならないから地上に降りて確保するしかない。
魔力玉を作りつつ僕は地上に降りる事を決めた。
魔力玉を作り終わって一休みしていると一人のサキュバスが話しかけきた。髪の色が茶色だったので元オークの娘だ。
「何故私達を生かしてくれたんですか?私達は主様に対して危害を加えました。
なのに自分と同じサキュバスにして生かすなんて考えられません。
それに何故12人だけサキュバスにしたのです?」
「あぁその事かぁ。僕はね、あの時はただこの浮島を奪われたくなかっただけだよ?あと殺しは嫌いだし。
サキュバスしちゃったのはごめんね?あの時は尻尾で精を摂れるかの実験だったんだけどまさかサキュバスになっちゃうとはね…。しかもお腹空いてたから12人全員から精を摂ったからああなっちゃった。」
「つまり偶然だと…?」
偶然だと知って驚いているだろうし怒ってもいるだろう。偶然で女体化、しかもサキュバス。精を摂ったかったら生きていけない体。怒られても仕方ないが一応怒っているか聞いてみる。
「サキュバスにしちゃった事…怒ってる?」
「いいえ怒ってませんよ?生意気な部下を調教できると思えばアレは楽ですから…すぐ疲れますけど…
主様はアレやったことあります?」
「いや…無いかな。生まれて…えーっと…50億年は経ってるけど一度もないね」
「50億…?え⁉︎ごじゅ…」
まぁそうなるよね。良い機会だし転生して時間神になったことでも教えてあげようかな。
それから僕は転生して神様になった事や前世は男だった事など色々話してあげた。それに職業が神官だからえっちなことできないのも。
魔力玉の事も話したら興味を持ってくれたので作り方も教えてあげた。
魔力玉の作り方は自然魔力を結晶化させてお菓子にするので難しいがなんとか習得できたようだ。
その夜ゴブリン達に食料が残り少ないのを知らせジャガイモは畑を作って栽培するようお願いした。
肉などは僕が地上に降りて確保してくると伝えたら喜んでた。
食事が終わって風呂などを済ませた後地上に降りる準備をはじめた




