地上に降りてみる 4
今日は地上に降りる日だ。でもこのまま降りたら落下死しそうなので時間神状態で降りる。常時ふわふわ浮いてるから降りる時にも使える筈だ。
結果は大成功。階段を降りるくらいの速さで地上に降りていっている。でもなんか落ち着かない。だって後ろに時計を模した魔法陣が神々しい光を常時放っているから目立つし眩しい。
降りつつ地上の風景を見てみた。そびえる山、広々とした草原、深そうな森、まさにファンタジーの世界。遠くを見れば海があった。もし行けるなら皆で海水浴でもしたいなぁ…
地上に近づいてきた。なんかうるさい。特に爆発音とか悲鳴が聞こえる………多分真下でドンパチやってますねコレは…なるべく関わらずにい…
その時風を切る音が頬をかすめた。多分矢だ。もしかして撃たれた?もしかしてピンチですか?まってなんか魔法撃たれそうなんだけど…あ、終わった…
その頃地上では
その時地上は大騒ぎだった。その場所はちょうどとある国同士の戦争が起きていたのだ。
ある者は剣で斬られ、ある者は槍で貫かれ、ある者は魔法で吹き飛ばされた。
そんな戦場の空に眩しい光を放つ何かが降りてきた。その外見は少し胸が大きい少女だった。後ろには特殊な魔法陣があった。
ある者は神の使いだとまたある者は悪魔の使いか新種の魔物だと様々な意見が飛び交った。
この戦争を仕掛けた側のヘルタヌ王国は内陸でかなり権力を持った国だったが各領地では不作か続いて食料難だったので隣国の不作などが起きていない国であるハマント王国に戦争を仕掛けた。
数ではハマント王国を上回るが食料が少ないのでヘルタヌ王国の兵士は弱っていた。
ハマント王国への侵略作戦中にそれは現れた。外見は胸が大きい少女だが謎の魔法陣や空中浮遊などあり得ない様な存在。
ヘルタヌ王国のバーガス将軍は空に居るアレを捕らえ侵略するための兵力にしようと考えた。近くにいた弓兵に矢を撃たせた。
外見が少女なのですぐ近くを矢で撃ったら怯えて降りてくると思ったが少女は降りて来なかった。ならば実力行使だ。魔法であの少女を撃ち落とし生きていたら調教して我が軍に加わる。バーガス将軍はそう考え魔法使い達に攻撃を命じた。
少し攻撃をしていたら少女を撃ち落とすことに成功したが落ちたのは遠くのハマント王国にある森だった
レフィ視点
ビビった。マジでビビった。矢に当たってたら死んでたかも。魔法?なんか全然効かない。というかコレ初級魔法じゃん…そりゃ効かないわ。
とりあえずどうするが魔法を受けつつ考える。やり返したらあの人達全員殺しちゃうからパス。逃げよう。でもどうやって逃げようか…あ、撃ち落とされたフリをして逃げよう。
そう考えた僕は撃ち落とされたフリをして遠くにあった森へ降り立った。




