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認識しません

作者: 坂木哉斗

久しぶりに書いてみます

耳元でアシスタントAIが騒いでいる。


「うるさい、今日は休みだろ、とめろ」

<認識しません>

「だから、止めろっつーの」

とうとう壊れたか。珍しく手動でAIを止めた。


 AIが浸透した世界。もうどれだけ年数がたっただろう。

「メールを見る指紋認証」

耳元のAIに語り掛けるとに向けてみた。


指紋認証をすると。


<認識しません>


「おかしいなぁ、キーボード」


AIのディスプレイキーボードをタッチすると



<IDかパスワードが異なっています。ログインできません>


もう一度タブレットに触れると、


【【【 ロックされました 】】】


ピーイイイとけたたましく警報音が鳴り


"ピンポン 至急 存在証明する、印鑑、住基カード、免許証、など市役所に手

続きしてください ピンポン"


この繰り返しだ。


 市役所って今博物館みたいなとこ。物理的な証明書はある

が普段は飾り。


外にブーンと音、


ベランダにドローン。カメラが自分をとらえている。


「なんだよ」


急いで書類一式カバンに詰め外に出た。


あれ不審者追跡用ドローンだ。


<とまりなさい>

スピーカーから音。


 道に出た。自動運転の車。その時だ。運よく昔ながらのタクシー。自動運転でない。手を大きく振り呼び寄せ乗った。

「どちらまで」

「っはぁ市役所まで、は早く」

「お客さん、訳ありだね、シートベルトな。元気よく走るから」


 そういうと、キャァィィィとタイヤが音だした。


後ろからドローン。


「カマすぞ」


 運転士はハンドル横のボタンを押した。グッと体が座席に

押し付けられる。


「あのドローン、ここは無理だろ」

ハンドルを器用に操り、工業地帯の立て込んだところに突っ込む。

「お客さん現金払いだよな」

「も、もちろん」


市役所。今は博物館。駆け込んで中のデータ保管室に。

「ご用件は」

「あの、存在証明をしに来ました」

「書類などお持ちですか」

「はい」

「では、この様式3号に記入2階5番窓口に」

普段ならこんなふざけた真似をしないだろ。

窓口に向かう。


階段を上がったところだ。まばゆいライトに照らされた。

「はーい、今日のドッキリです」

「えっええー」

「ご存知ですよね、存在確認番組」

「見てますけど、なんでけどなんで僕が」

「見ていればわかるでしょ、無作為に選ばれ、存在確認シス

テムの脆弱面確認のため走り回る」

「けどねぇ」

「ご心配なく放送時にはご本人とわからぬよう加工いたしま

す。」

 モニターにはイケメンの俳優がハデなアクシヨンをしなが

ら走り回り、タクシーがホイールスピンをしながら10台ほ

どのドローンを巻き…


「タクシーは」

「偶然です。それでは、放送に同意として手続きを」


 疲れがドッときた。

ちょっと書き続けないと まずいな

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