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ドッペルゲンガー  作者: マッシュ
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新たな日々の始まり

1話


ドッペルゲンガー、自分自身の姿を自分で見る幻覚。

自分の分身。ドッペルゲンガーを見ると死ぬ。

色々言われている。だかそれらはすべて間違いだ。



2080年5月。この世界に生きるほぼ全員が、何らかの能力を持って生まれる。だから日々の生活は能力のおかげでとても充実している。しかし、この世界には大人は極わずかしかいないのだ、、、それはほとんどの人が20歳を迎えると死んでしまうからだ。その現象は約62年前 2018年頃からだろうか。最初は、不治の病としてあつかわれていた。

だが最近になってわかってきた。





ーこの世界の人間の寿命が20年間しかないことを ー





風が強く、屋根の上の鯉のぼりがパタパタと音を立てて泳いでいるそんなある日


「おいアンナ!早くしろよ!お前マジでいつもいつも行動がおせーよ」


「ごめんって、ちょっとまって!!

そんなに怒らないでよエイキ!」


「ほらアンナ荷物貸しな、途中までもつよ」


「もぅ、ほんといつもいつもケントありがとう

誰かさんとちがってやさしいなっ!」


「あ?なんかいったかよ?」


「わーー、エイキこわーい」


「うっせ」


3人は足早に電車の駅まで歩いていった。

駅に着くまでの街。この街もとうぶん見れなくなるな、、などと考えながら街を見回していたアンナ。お店の人の能力によって浮いているキュウリやトマト。 日差しが強いため、温度調節として霧が漂っている。


「こういう風景も、当分見れないんだな」

珍しく、下を向きながら、エイキがつぶやいた。




今日は、ギルドの入団試験なのだ。

そしてその入団試験は、アンナたちの故郷の村からは少し離れたところでやっている。


中学までは義務教育で毎日教室でお勉強の日々だったが、中学を卒業すると進路が2つ人かれる。だかほぼ全員と言っていいほどの人が就職を選択する、だいたいひとつの県で10人程度がもうひとつの選択肢である入団試験を受けるのだ。

ギルドの入団試験というのは、中学を卒業したものならば誰でも受けることが出来る。しかし受かるのは、かなり厳しい。1年に1回の入団試験大体の人が4.5年目ぐらいで合格するという。

アンナ、エイキ、ケントは家が並んで建っていて小さい頃からの付き合いだ、いわゆる幼馴染であろうか。

アンナ達は3人が離れるという選択肢は無い。

中学1年生の頃、エイキが突然入団試験を受けると言い出した、ならばケントとアンナもそうするしかほかならない。というのが当たり前だった。

そしてついに迎えた入団試験の日。


アンナ達が受けるのは「レッドフォース」ギルド

全国には3つのギルドがあり、女禁制の男の集まり

「ブラックフォース」ギルド

男禁制の女の集まりの「ホワイトフォース」ギルド

そしてアンナ達が受ける 男女混合ギルド「レッドフォース」だ。


「ねぇ、緊張してきた」

とふいにアンナがいった。

「ビビってんのかよ?」とエイキ

「ビビってるとかじゃなくてさ!だってギルドだよ!入団試験だよ!緊張するじゃん!」

「あはは。そうだねアンナ」

穏やかな顔でいつものように合図地を打つケント

「もうー、ケントは笑ってる場合じゃいよーう」

「もっと気合入れてこ!!」

「気合いなんて入れなくても、俺たちは受かるに決まってんだよ」

一番前を歩き振り向きもせず言うエイキ。

「どっからその自信でてくるのさ!エイキは!」

「まぁ、エイキはいつもこんな感じだからね。

でも僕も昨日はワクワクしすぎて眠れなかったよ!」

と珍しくケントがキラキラとした目で言った。

「ワクワク??」

「そう!ワクワク!

だってさ、レッドフォースだよ?ギルドだよ?」

本拠地は、かなりの人が集まっている名古屋だよ?と、ニコニコしてケントは言った。

じれったいように、振り返りエイキが言った。

「だからなんだよ!」

アンナものぞき込むようにケントを見ている


「だから。 大人がいるんだって!」


「あ、、、、、!」

2人は声にならない様な声でつぶやき目を見開いたまま何秒間か固まった。


そうなのだ。20歳で周りの人はみんな死んでしまうから働いている人の中にも学校でも大人というものは、まだ、3人は見たことが無かった。学校の授業は中学を卒業してすぐの16、17歳ぐらいの人が教えているのだ。


「そっか!!!!!!」

とても嬉しそうな明るい声でアンナが叫んだ。

「え、てことは髪の毛が白くなってる人やヒゲの生えてる人とかいるのかな!?!?」

「いるかもしれないね。」


と話しているうちに電車が来た。

「早くしねーとおいてくぞ」

電車の音と風で遮られながらもぶっきらぼうにエイキが言った。




そしてこの日から、3人の新たな場所での新たな挑戦が始まる。

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