5話
「…もし仮に僕が君を村に連れていった場合…君は村の人たちをどうするつもりなの?」
「喋らず連れていけと言ったのが聞こえなかったのか?」
少女はナイフをイルフィの喉にさらに近づけて言った。
「もし、みんなを殺すつもりなら…僕は死んでも君のことを村へは連れていかない。」
「そうか…なら死ね…」
そう言うと少女はイルフィの喉からナイフを離すと、そのままイルフィの心臓にめがけてナイフを振りかぶった。
…アルク…今までありがとう…君は生きて幸せになってね…
「まったく。相変わらずスニドの民は怖いねぇ」
キィィィン…
イルフィは自分に起きたことがすぐには理解出来なかった。
あれ? 生きてる…なんで…
自分の心臓に刺さるはずだったナイフは地面に転がっていて、後ろでイルフィを拘束していた少女は、イルフィから少し離れた場所にいた。
代わりにイルフィの前には見知らぬ男の人が立っていた。
「大丈夫かい? 地の子よ。」
この人は…いったい…
「あの…あなたは…?」
「私かい? 私は地上のみんなに神と言われてきた…ガフィ=ファルトだよ。」
次回投稿いつになるかわからないです…すみません。
今日かもしれないですし、1週間後かもしれません。
なるべく早く投稿できるよう頑張りますので、どうか次回も読んでいただければ幸いです。




