4話
今回は多分少しだけ文章が長くなっていると思いますが、どうか最後まで読んでいってください。
少女の長い髪は美しい銀色で、空からの光を反射し、輝いているように見えた。
…うーん、他の人には知られてないと思ったんだけど…ていうかあの子、村の子じゃないよね…あんな小さな村だし見たことない子なんていないはずだし…考えてても仕方ないよね…直接聞けばいいんだし。
「あの…君、村じゃ見ない顔だけど…どこから来たの?」
「………お前はガトの民か…」
「え? ガト? 僕の村はガトなんて名前じゃないよ? 僕の住んでる村の名前は…」
イルフィが言葉を言い終わる前に少女は一瞬で距離を詰め、イルフィの喉元に何かを突きつけた。
「えっ…」
イルフィは今自分の身に何が起きているかを把握するのに少し時間がかかった。
今、イルフィは喉元に何かを突きつけられている。喉元に突きつけられているソレには金属特有の冷ややかさがあった。
――イルフィの喉元に突きつけられていたのは小型のナイフだった。
「うわぁっ!!」
「騒ぐな! 騒いだらお前をこの場で殺す…!」
その後、その場を静寂が支配した。
その静寂を破ったのは、イルフィだった。
「ねぇ、君は何者なんだい? どうしてこんなことを?」
「お前には…ガトの民には話す必要は無い。どうせもう時期滅ぶのだから。」
「えっ…滅ぶ? 僕達が? 何で?」
「それ以上喋るな。お前の村に連れて行ってもらおうか。」
少しは進んだかな?




