表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生して魔王狩り  作者: 犬好きの高校生
第1章 恩神との出会い
8/17

第8話 試し切り

オレの作った剣の試し切りに、この世界で最強クラスの魔物が蔓延る森へ行くことになった。だが、ここは神界なはず。


「神様、どうやって森へ?」

「どうやって?この扉をくぐるだけだが。」


すると、神様の腕にしてあったブレスレットが輝き、扉が現れた。


「なんですか、これ?」

「転移扉だ。」

「へー。」


(便利そうだな。それにブレスレットは収納道具かな?今度作ってみよ。)


「ではいくぞ。」


神様が扉を開けると、静かで綺麗な森の中が続いていた。


(オレの想像とかなり違うな。もっと殺伐とした森なのかと思ってた。)


「よし、いくぞ。」

「はい。」


神様と並んで森の中を歩く。だが、魔物は見当たらない。不思議に思っていると突然神様が立ち止まった。神様の先には暗い森が続いている。


「ここより先が終末の森だ。心して進め。」


どうやら、さっきまでは普通の森だったようだ。


(魔物がいないと思ったらここからが本番か。ま、神様もいるし大丈夫か。)


そんなことを考えながら暗い森を進んでいると、少し先に全長3メートルほどの熊のような魔物が現れた。魔物にしては小柄だが、魔物は上位種を除き、小柄な方が厄介だとされている。体が小さい分、魔物の持つ膨大な魔力の循環がしやすいため、身体能力が高くなるのだ。目の前にいる熊も、こちらに気づくと凄まじいスピードで走って来た。


「試し切りにはちょうど良い魔物だな。よし、お主の剣をかしてみろ。」

「嫌ですよ!オレが試し切りしたいんですから!」


(神様もこの剣振ってみたいだけじゃないか。)


熊は目の前まで近づいている。


(試し切りのついでにあれ、試してみるか。)


体に魔力を循環させ、身体能力を上げる。剣を鞘から抜いてリラックスし、熊が腕を振り上げた時、剣に一瞬だけエンチャントをかけ、熊の腕めがけて一閃。熊の腕が飛ぶ。切断面から相当の切れ味だとわかる。


(一瞬だけのエンチャント成功。っと、もうエンチャント切れたか。)


「ガァァァ!」


だが、熊は腕を切られたにもかかわらず、もう片方の腕を振り上げてきた。


(まじか、まだ来るのかこいつ。なら次はこれだ!)


剣を構え、また別のエンチャントをかける。熊の動きに合わせ、腕を切りつける。先ほどと同じように腕が飛ぶが、今度は切断面が燃え始める。


(エンチャント<フレイム>、これは傷口が燃えて止血されるから魔物には向かないな。)


そんな考察を行っていると、熊が噛みつこうとしてきた。


(うおっ!あぶねっ。さすがに諦めろよ。)


噛み付いてきたところを無防備な首をはねる。ようやく力尽き、崩れ落ちる熊。はねた首からは大量の血が流れている。


「剣そのものの性能もいいな。あれ?神様、どうしました?」


さっきから神様が静かだ。


「ば、、、」

「ば?」

「馬鹿者がー!」


どうやら、また何かやらかしてしまったらしい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ