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ゲートの向こうにある世界  作者: nit
第2世界・セラユ
31/32

31.ゲートの狭間

お待たせして申し訳ないですm(_ _)m

「待ってない」って言われたら泣きそうになりますが……。


ともかく、今回から第2世界・セラユ編スタートです(`_´)ゞ


よろしくお願いします(>人<;)


「地球の最後と人間の最後って、どっちが先だと思う?」

「さあ? 普通に考えて人間じゃないか?」

「どうかな。未来で人間は、地球が滅んでも別の星に移住しているかもしれない」

「そんなことあるのか?」

「分からない。分からないけど、よく言うじゃないか。人間は、思い描いたことはいずれできるようになるって」

「そういうもんか?」



 暗い……けど、まぶしい。

 ここは……どこだ?


 暗闇の中でカイルは目が覚めた。

 暗闇といっても、本当に真っ暗というわけではない。その中には、白、青、赤などに光る点が数え切れないほど多数、色鮮やかに輝いている。

 彼は顔を上下左右に動かし、自分の置かれている状況を確認した。どこを見ても、同じような光景が広がっている。

 そしてカイルは、その闇の中に浮かんでいるのだった。


 声が……出ない。苦しい……。


 彼が最も近くに輝く点を見ると、それは青白く輝き、幾何学模様をした円形状の何かであることが分かる。


 魔法陣……。ゲートなのか?

 もしそうだとしたら、このたくさんの光る点は全て……。


 そこまで考えたところで、カイルの思考は止められた。これ以上、思考を先へ進めてはいけないと、何者かによって中断されたのだ。



 その魔法陣はカイルに近づいてくる。だが、事実は逆で、彼が魔法陣へ接近しているのだった。


 皆は?


 ここでカイルは、みずからの意識を仲間へと向けた。

 前後左右の方向感覚などは全く感じられないが、ともかく自身が進んでいる方向と反対を向き、3人を探す。

 振り向くと、3人はすぐに見つかった。目を閉じて眠っているようだが、カイルと同様に宙に浮かび、先の魔法陣へと進んでいた。

 また、彼らの後ろ側には、先のものと同じように青白く輝く魔法陣が浮かんでいる。


 あれは……まさか、キルト側の……。だったら今向かっているこっちのは、セラユへの……。


 再び振り返ろうとした瞬間、カイルの体は光に包まれ、意識は完全に途絶えた。

次回「32.新たな世界」

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