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15.それぞれの場所で
よろしくお願いします(>人<;)
光り輝く場所で
ここでは何の変化もなく、未だに5つの人影が話し合っていた。その影の特徴は会話順に、小さい2つ、太い、長い髪、大きいである。
「始まったね」
「そうだね」
「長かったね〜」
「ほんとよ」
「まあまあそういうな」
「そうだよ。ゼフト様は何も覚えてないんだから」
「そうだね」
「彼の方は覚えてるみたいだけどね〜」
「どっちにかける?」
「そりゃ、ゼフト様に決まってんだろ?」
「さあ、それはどうかな」
「そうだね」
「彼も今や、あの世界の力を手に入れているからね〜」
「それもそうね」
「何にしろやっとだなハメス」
そして、髭の長い6つ目の人影。
「ああ、やっと。いや、再び始まる。
……終わりの始まりが……。
さて、今度はどうなされる、ゼフト様」
闇が蠢く場所で
何者かの声が聞こえるが、その姿は暗くて見えない。
「やられたか。さすがだなクーー。また会えるのが楽しみだ。
心配はいらない。
今度もちゃんと、殺してあげるよ」
怪しげなその声には、少しではあるが、嬉しさの色が含まれていた。
次回「16.新たなる不幸の兆し」