11.光り輝く場所で
よろしくお願いします(>人<;)
光の中には5人の影が見える。
その者たちは話し合っているのだろうが、その声はノイズが走っているようで不鮮明である。よって、性別は判断できない。
2つの人影は子供ぐらいの大きさで、
「うまく作動してるようだね」
「そうだね」
1つは太っている。
「本人は自覚できてないからねぇ〜」
1つは髪が長くて体の線が細く、
「自覚してたらまずいでしょう」
1つは大きくてガタイが良い。
「自覚したら我らの力で、また元に戻さなければならぬな」
その5つの人影は何をするわけでもなく、ただ話しているだけだ。
「頑張らないとね」
「そうだね」
「あれしんどいんだよなぁ〜」
「今度はうまくいけばいいんだけど」
「どうだろうな」
足音が聞こえてくる。奥から現れたのは髭の長い、新たな人影だった。
「うまくいくかどうかはあの方、いや、今は彼次第じゃな」
その人影に残り5つの人影が気づく。
「ハメス様。そうですね」
「そうだね」
「だねぇ〜」
「ええ」
「うむ」
その人影たちは数が1つ増えても、相変わらずただ話し合っているだけであった。
次回「12.カイルの実力」