とあるゲームの感想 ーバットエンド編ー
本編の元となったゲームをプレイしながらの会話(会話文のみ)。
ヒロインが何度も繰り返している理由の一端。
「ーーまさかこうなるとは……」
「? どうしたんだ」
「ーー普通、テキストタイプの乙女ゲームって、キャラとの好感度をあげると個別ルートに入ったりするんだけど……」
「ああ、今日発売のゲームか。
それで?」
「うん。
一応一人だけ選んで好感度上げてったの。
ーーそしたら、5月でバットエンド。
能力が足りないとかで、魔物に殺されました」
「ーーそれは……」
「うん。
なんだろうね、この鬼仕様……。
はあ、仕方ないからやり直し。
パラーメーターは好感度しかでないから、たぶん隠しパラメーターなんだろうけど……。
このゲーム、恋愛だけしててもダメな仕様みたいね。
ーーもう、こうなったら、絶対に全部のエンディング見てやるんだからー!」
「そうか。
まあ、がんばれ」
「うん。
ところで、あなたはなにをしてるのかな?」
「単に君を後ろから抱き締めてるだけだよ」
「ーーやりずらいんだけど」
「君がゲームに夢中で、構ってくれないからだよ。
まあ、邪魔はしないから、これくらいは許してくれ」
「しょーがないなー。
まあ、とりあえずはひとり目のクリアを目指そうかな」
実はこの男女、本編で転生者として出てきます。
だれがそうなのかは、本編で出てくるまでのお楽しみということで。