十九
あ、あれ? 何かものすごくブックマーク増えていませんか?
ありがとうございます><
また2万PVいってました。たくさんのアクセスありがとうございます
「グガァァッァアッ!!」
白竜は地面に落ちた後、すぐに起き上がりました。多少頭、というより首がふら付いているみたいですけど、然したるダメージは負ってないようです。
結構本気で殴ったのですけど意外と丈夫ですね。
さすがは食物連鎖の頂点に立つ竜種です。
と思ったのですけど、何かうっすら魔力が白竜の周りを覆っているのが視えました。しっかりと魔力障壁を張っていたのですか。
さすが魔法が得意な竜ですね。
『じ、人族如きがよくも我を殴ったなぁぁぁぁぁ!!』
何かものすごく怒っています、激おこです。最初に殴っていいよと言ったのは白竜なのに、腑に落ちません。
そして一言、白竜が吼えると彼の周囲に複雑な魔法構成が編みあがっていくのが視えました。
エレシアさんが魔法を使う時は長々と詠唱していたのに、白竜は一言で魔法が使えるのですか。しかも尋常ではない魔力量です。あれが完成したらこの辺り一帯の地形を変える威力の攻撃魔法が出るんじゃないでしょうか。
自分の家なのにいいのでしょうかね。
……でも。
『なっ!? 何だと!!』
私が睨むと白竜の編んでいる魔法が壊れ、霧散しました。
《魔力操作》はあらゆる魔力を操作できるのです。もちろん他人が必死で編んでいる魔法構成も例外ではありません。
私は魔法の知識は疎いですし初級魔法の《発火》くらいしか使えませんが、でも壊すことなら簡単にできます。
『あの一撃、そして魔法構成を破壊する。まさか貴様、《魔眼》能力者か!』
『正解です』
私が軽く跳び、白竜の目の前に降り立つと、何故か恐れたように一歩後ろへ下がりました。そして軽く腕を一閃。腕から魔力が迸り、それが地面を削りながら白竜の元へと走り……。
『そ、そのような小技が我に効く……ぐはっ?!』
もちろん白竜の張っている魔力障壁があるので、あの程度だと殆どダメージは与えられません。でも私は他人の魔力を操作できます。当たる直前、彼の魔力障壁に穴を開け、そのまま素通しさせたのです。
『くっ、くそぉぉぉぉ!!』
白竜はそう言うと、大きく息を吸い込み始めました。周囲の空気が薄くなったように感じられるほどです。
ダイソ……ではなく竜の吐息ですね。
火竜は炎、風竜は雷、土竜は魔力っぽい何か、水竜は超高速の水、そして白竜は冷気と本で読んだ事があります。
何でもあらゆる物を氷付かせるほどの冷気だそうです。中二病なら絶対零度とでも名付けるのでしょうかね。痛い痛い。
『喰らえ!!』
ゴォっという音と共に白竜の口から真っ白な冷気が吐き出され、それが口のすぐ側に張った私の魔力障壁にぶつかって口の中へと戻っていきました。
『ごほっげほっがはっ?!』
あー、むせてますね。
白竜は寒さには異常なまでの耐久性がありますので、自分が吐いた冷気ではダメージは負わないらしいのですけど、さすがに勢い良く吐いた冷気がそのまま口へ戻ってきたら大変でしょう。
『ぐっ、このっ、貴様っ!!』
ようやく落ち着いたのか、白竜は涙目になりながら私を睨んできました。ちゃんと目から涙も出るんですね、一つ勉強になりました。
『これでも喰らえっ!!』
次は後ろを向いたと思ったら、大きな尻尾を私目掛けて振り回してきました。
体長の三割以上を占める尻尾です。家どころかリルリの城塞だって壊れるのではないでしょうか。
でも、力なら負けません。
振り回された尻尾を両手で受け止めます。がっしりと地面に足を食い込ませているものの、勢いがついていてそのまま押されていきます。
むむっ、さすがにこの巨体の力は侮れません。もっと魔力を籠めないとダメですか。力は他の竜に劣るとはいえさすが竜種ですね。
何十メートルか押され、ようやく止める事ができました。
『くっ、な、なぜ? いくら《魔眼》能力者とはいえ、そこまで力があるはずがない』
『だって私、七個ほど《魔眼》を保持していますし』
『な、七個……だと? 千五百年前に現れた《魔眼》の王よりも上ではないかっ!?』
千五百年前、ヘキサゴンと呼ばれる六つの《魔眼》を持った人が世界を治めていたらしいですね。歴史で勉強した事があります。
あ、でも竜種って一万年くらい寿命があるそうですから、この白竜もその頃生きていたかも知れません。
『ちなみに《魔眼》って複数保持してると、その数だけ相乗効果があるそうですよ? 私まだその力を解放していないのですけど……』
『…………』
ようやく気がついた様子です。私との力の差を。
でもこれ以上は一方的ないじめですよね。
いじめよくない。
『白竜さん』
『……なんだ』
『これ以上続けてもあなたに勝ち目はありませんし、ここは一つ降参してくれませんか?』
これ以上やるなら、と言った後、三つほどの《魔眼》を解放しました。
その瞬間、周辺に漂っている魔力が全て私の元へ集まり、爆発するように膨れ上がりました。
気分はスーパー野菜人です。
『っ?!』
『続けますか?』
一歩私が前に進むと、それに合わせるように一歩後ろへ下がる白竜。
歩幅が違いすぎますから、白竜のほうが大きく下がっていますけどね。
『で、どうしますか?』
『わ、分かった。降参する』
首を下げ従順する仕草をする白竜。
とりあえず上下関係について終わりましたね。
『では私、ナミル=イクランの足となり目となる事を誓いなさい』
『我はこれよりナミル殿の配下となる事を誓おう』
こうして、私はサルクルのボス、白竜を手下にすることとなりました。
『あ、でも亀さんの事はけじめつけなければいけません。悪いとは思いますが十発ほど殴られてください』
『なっ、そ、そんな無常な! あ、あっ、や、やめてくれっ! た、助けてくれっ!!』
後半駆け足ですよね。
こちらも一章が終わりましたら改稿いたします。
すみません・・・




