幽霊探偵の苦労③
「おかえり」
土日分の荷物を持った元影さんと弥生さんを迎える。すでに夕飯はできている
「結構時間かかったね」
「あぁ、う、うん」
どことなくドキマギしてるというか、なんというか、よそよそしい
「五十鈴、すこしお話があるのですが。美鈴も呼んできてもらえますか?」
「ん?わかった。元影さん、お風呂どうぞ」
「あ、ありがとう」
風呂場まで案内し俺は居間へ、みすずもいて都合がよかった
「元影さん、なのですが」
「なにか問題あったのか?」
「家に親御様がいませんでした」
「え?でも親に許可とりたいしって言ってたから親がいるものだと」
「いぇ、親御様は存在はしているのですが家に帰ってくるのが極端に少ないとのことで」
「あー、なるほど」
みすずはうんうんとうなづく。わざとらしいな、おい。元影さんに絶対に近づこうとしないくせに
「それから、私はこのまま今日は帰るのですが、変な気は起こさないように、いいですね?」
「「はーい」」
おこせません、チキンなので
◆◆◆◆
「お風呂上がりました」
「おー、じゃあご飯にしよっか」
じぃちゃんとばぁちゃんはもう済ませたらしい、あとは父さんと俺たちか。まだ温かいな。そういや父さん今日遅いんだっけ
「いただきます」
「口に合うかどうかわからないけど」
「みすずが言うな」
「おいしいよ!」
『オイシイ』
・・・⁉︎
みすずはケロッとしてるから気づいてない?てことは俺にしか聞こえなかった?オイシイ?俺の料理が?なんだ、祟り神のくせにわかってんじゃん
んなわけあるか