1/9
幽霊探偵の憂鬱 序章
「・・・うぁッ・・・ッ」
苦しい、息ができない
最悪の始まりだ
ものすごい恨みのこもった目が俺を刺してさして貫いてた。こっちみんな!そう叫びたいが声がでない。喉がきつく締められ、悲鳴され許されない中、頭の中は死なないことでいっぱいだった。
どうすれば逃げられる?
どうすれば殺されずにすむ?
どうすればどうすればどうすれば・・・
正直、俺は頭が良くはない。それ故に考えても考えてもなにも浮かばない。浮かぶのは目の前のやつだけだ
喉を執拗に締めてるそいつは友だちでも、知り合いでも、顔見知りでもない
幽霊だ