ep2 日常
もやもやとしながら私は教室に戻った
渡辺先生にはいうなって言われたけどまあいいだろう
、、、杏はまあ大丈夫か
一限目が終わった後、席に行き先ほど渡辺から聞いたことをそっくりそのまま伝えた
噂好きの杏なら何か知っているかもと思ったから
「んーそれって"ようせいさん"じゃない?」
「ようせい、、、さん?」
聞いたことがない
まあそういうのにはあまり興味がない部類の人間なのだ
気になったからこうして聞いているのだが
「知らないかーじゃあ教えたげるよ」
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ようせいさん
暗闇を一人で歩くときは要注意
ようせいさんがあなたにイタズラを仕掛けてきて
運が悪い場合
この世界から消されてしまうかも
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なんだこの幼稚な話は
からかわれているような気分になり少し頬を膨らます
「それってほんと?なんか子供っぽくて信用ならないんだけど、それにそれって妖精じゃなくてもいいんじゃ、、、」
「子供っぽいって、、、ならみなちは学校七不思議とか信じたりしなかったの?」
「うん」
あんな子供の作り話面白いと思ったこともなかった
ふと杏の顔を見るとまるで宇宙人でも見たかのような顔でこちらを見ていた
「いるんだ、、、七不思議に興味なかった小学生、、、」
、、、あーこの空気感
父が私の入学式に変なテンションになった以来だ、、、
小学校の入学式、父がずっと泣いてて家に帰っても未奈ももう小学生かぁってしつこく絡んできたことを覚えている
「、、、次の授業の準備しなきゃ」
そんな適当な理由をつけて杏の席を離れた
あんな空気たえられない、、、!
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終わった
あの空気のせいで杏の席に近づきづらくなって結局課題を映させてもらうことができなかった、、、
こっぴどく叱られた
朝の一限目が自習になった喜びを一瞬にして上回った
はあ、、、時間がないってのに、、、
、、、5時か
こんな時間じゃ姉へのプレゼントを受け取りに行けるか怪しい時間だ
あのお店は30分には閉まってしまうから
早いんだよなあの店、、、まあその分いいもの作ってくれるんだけど
時間がないのだったら急がなければ
せっせと片づけを終え喜びと憎しみのこもった教室を後にした
何が何でも間に合わす!
///
「はあ、、はあ、、間に合わなかったか、、、」
ついた時間は29分だった
なのだが店は開いているが定員のおじちゃんはいなかった
おそらく裏で片付けでもしているのだろう
受け取るだけでいいのに、、、
「、、、仕方ないか」
国語の教師を恨みながら店を後にした
、、、店を開けたまま営業を終わるなんてことあるのか?
急いでいたから何かと見間違えたのだろうか
店の前に
血だまりが見えた気がした
///
急がないと
急がないと姉を待たせてしまうことになってしまう
その一心で走り続けた
、、、
、、、、
、、、、、
、、、、、、
家の扉は開きっぱなしだった
中からはお母さんの声が聞こえる
悲鳴だが
冷たい汗が首筋をつたる
こわばる体に何もないと言い聞かせ足を踏み出す
一歩ずつ
数十秒だっただろう
でも何十分、、、いや何時間にも思えた
、、、、、
「、、、、、」
わかってたんだ
本当は
いつもなら人だかりが多い道も
学生が使う裏道も
帰る途中には誰とも会わなかったし
なにか嫌な音も聞こえてた
怖かった
言い聞かせた
何もない
嫌なことがあったからそう感じているだけだって
、、、、、
「お母さん、、、、、」
急いだら間に合ったかもしれないのに
母は殺されていた
妖精なんかじゃない
ニンゲンによって




