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ある冒険者たちが世界を救うまで  作者: 如月つばさ


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第46話 リントヴルムに乗って

 大きな生物の正体……ドラゴロイドのリントヴルムについて、ジェラルド団長への報告が終わって。

「さてと。じゃあさっそく出発しましょうか。少し長旅になるかと思ってたけど、リントヴルムがいるからそう時間がかからずに辿り着けるわ。あ、ベヒモスに頼まないでよくなっちゃったわね」


 少しの間休暇をもらった俺たちは、リナベルの知る鍛錬の場へ出発しようとしていた。

「そうなのか。まぁそれならそれでいいんじゃないかな」

 リナベルは軽くうなずいて、リントヴルムに向き直った。

「それじゃリントヴルム、お願いできるかしら?」

「その前にご飯!ご飯ちょーだい!」

 さっそくおねだりか。こいつのご飯は魔力だったよな。

「どうやってあげたらいいんだ?」

「僕が手伝おうか。ライト君、こっちに来てくれるかい?」

 俺はうなずいて、コーディの側に歩いていった。


 コーディは頭を下げて伏せているリントヴルムの喉元にある扉のようなところを開けて、中から紐?のようなものを取り出した。その紐?の先端にはカップを逆さまにしたようなものがついている。

「この中に棒があるから、それを握って魔力を流したらいいよ」

「わかった」

 俺はコーディに言われた通り、カップの中の棒を握って魔力を流した。

「わぁい!久しぶりにお腹いっぱい食べられそう!」


 しばらく魔力を流し続けると、ピンポンと変な音が鳴った。

「あ、もう大丈夫!お腹いっぱいだー!」

 リントヴルムは満足そうだ。コーディが紐?を収納している。

「よし、それじゃ出発しようか。……ちょっと待っててね」

 そう言うと、リントヴルムの身体の形が変わりはじめ、飛空機械のようになった。

「おおっ!すげえ、カッコイイな!」

「ほんと? わぁい、褒められちゃった」

 図体はでかいけど、性格は子どもっぽいよな。


 リントヴルムにも飛空機械と同じようなところに乗り込める場所があった。

 ちなみにここにもさっきのカップ付きの紐?があった。飛びながらでも魔力の供給ができるってことらしい。

 そうして俺たちはリナベルの言う鍛錬の場へと飛び立ったのだった。



 あれからずっと海の上を飛んでいる。

 時折リナベルが方向の微調整を指示してるけど、よく分かるよなぁ。

 眼下に群島が見えてきた。エメラルドグリーンとブルーが混ざり合った海の色がとても綺麗だ。泳いだら楽しそうだよな。


 そうしてまたしばらく飛んで、切り立った崖の上に雲が覆い被さった変な島が見えた時だった。

「ううっ……」

 突然の頭痛に、思わずうめいてしまった。

「? ライト君、大丈夫?」

 気付いたリナベルに声をかけられた。

「うん……ただの頭痛だから心配ないよ」

 島が遠ざかると、頭痛もしなくなった。

 ……いったい何だったんだ?


 そして、ようやくその場所に辿り着いたんだけど。

 小さい島が浮いてる!

 確かにこれは飛ばないと辿り着けないよな。

 リントヴルムは慎重に着地した。


 島はほぼ真っ平らで、中央に神殿のような建物がある。

 その神殿の周りには、美しい彫刻が施された石柱がいくつも立っていた。

「さて、行きましょうか」


 リントヴルムから降りた俺たちは、リナベルについて神殿の方へ歩いていった。

 さすがにリントヴルムは入れなさそうなので、外で待つことに。


 神殿の入口には重厚な扉があった。

 リナベルが扉に触れると、スッと内側へ開いた。

 その隙間から入った神殿の中は、真っ暗闇で何も見えない。

「……明かりがいるかな?」

 俺がそうつぶやいた時。

「……懐かしい気配がしたと来てみれば。久しいな、リナベルよ」

 暗闇の中から声が響いてきた。

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