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ある冒険者たちが世界を救うまで  作者: 如月つばさ


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第45話 大きな生物の正体

 俺たちの前に現れた、金属のボディを持つ巨大なドラゴンは、前の機神との戦いの時に造られた……えーっと、何て言ってたかな?……そうそう、自律式ドラゴン型アンドロイド?とかいうのらしい。

 いまいちよく分からないけど、リナベルに聞いたら、ゴーレムへの命令をすごく複雑にして、自分で動いてくれるようにした感じって言ってたな。


 どうやってコーディと知りあったかは教えてくれなかったけど、とりあえず敵じゃないと分かってほっとしたよ。

 そしてどうやらイエロチスパで目撃されていた大きな生物ってのも、このドラゴンで間違いないようだ。

 この近くに魔力を含む鉱石があって、それを食べて?いや、取り込んで?エネルギーを補給していたらしい。


「ライトは魔法使えるんでしょ?」

 自己紹介を終えた後、リントヴルムが唐突に尋ねてきた。

「ああ、一応な」

「やったー!もうご飯探ししないでよくなったよー!」

 このドラゴン……リントヴルムは俺たちについてくる気らしい。移動の手助けをするかわりに、ご飯……魔力をよこせってことらしい。

「最近の人はオイラを見て逃げてくから、魔力なんてもらえなかったんだよ。ライトとリナベルがコーディの知り合いでよかったー!」


 そりゃ金属の身体っていったら、機神を思い浮かべるよな。

 まぁ俺たちとしても、いちいち飛空機械の要請をしなくていいから助かるし、戦力になりそうだからOKということになった。


「あ、じゃあさっそくジェラルド団長に報告してみようぜ。驚くだろうな〜」

「うふふ、そうね」

 リナベルがナビゲーションボードを取り出した。

 スールブリッサを発つ前、ジェシカからもらった新型のやつだ。

 声のとどく距離に制限が無くなったのと、周りの状況をそのまま見ることができるらしい。


「ジェラルド団長、聞こえる?こちら悠久の翼(エターナルウイング)よ」

 少しして、ジェラルド団長から応答があった。ナビゲーションボードの右下に小さな枠があって、そこに団長が映っていた。

 すごいなぁ、どういう仕組みなんだろ、これ。


〝こちらジェラルドだ。聞こえている、どうした?〟

「イエロチスパの大きな生物の正体がわかったわよ」

〝本当か!早かったな。……で、正体は何だった?〟

「そちらに見えてるかしら?私の後ろにいるんだけど」

 ジェラルド団長が首をかしげているのが見えた。

〝君の顔しか見えないが……ん?待て。後ろにいるとは?〟

「あっ、ライト君、これ持って後ろに下がってくれる?」

「ん?このまま持てばいいのか?」

 俺はリナベルから指示された通りに後ろに下がった。


 けっこう後ろに下がった時、ジェラルド団長のあせった声が聞こえてきた。

〝なっ……! 機竜(ドレイク)か……!?〟

「だから違うってば!オイラは自律式ドラゴン型アンドロイド、略してドラゴロイドのリントヴルムだよっ!」


 ナビゲーションボードに映ってるジェラルド団長がフリーズしてる。

 代わりにジェラルド団長の後ろに控えていたジェシカが興奮ぎみに口を開いた。

〝ドラゴロイド……!まだ稼働している個体がいたんですね!すごいなぁ……!〟

「でしょ。……そういうことで、敵じゃないから安心していいわよ」

 そう言ってリナベルがにっこり笑った。


「以上、悠久の翼(エターナルウイング)からの報告を終わるわ。……それじゃこのまま少しお休みをもらうから、ジェラルド団長によろしく言っといてね」

〝分かりました。そういう約束だったと伺っていますので、お伝えしますね。……どちらかへ行かれるのですか?〟

「ええ、少し鍛練をしようと思ってね。ダンジョン?みたいな所へ行く予定よ」

〝そうなんですね、どうぞお気を付けて。また何かあればご連絡しますね〟

「了解よ。それじゃあね」

 そこでリナベルは通信を終了した。

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