1.Puと勇者と魔王
「ふはは!1人でよくぞ、ここまで来た!」
私の名前は魔王。勇者を幾度となく退かせ、パーティーメンバーの総入れ替えを何度もさせてきた最強である!この愚か者の勇者はパーティーメンバーが集まらず一人で来たようだ!
「俺がなんの対策もなしにここに来たと思ってるのか?」
「ほう、どうする気だ?」
何言ってんだこいつ、てかなんか持ってるし。フルパでも俺に勝てないのに1人で来てるから舐めプにしか見えんわ。まぁええわ、話ノるか
まぁカスみたいな攻撃しか来ないだろうな。
はよしてくれんかな。
「秘策…!デーモンコア!!」
は?
「なんだそれは!!」
いやわかるよ?なんか聞いたことあるよ?
いやそれダメだろ!!それ反則だろ!!
てかこいつここに来るまでにずっと持ってたのかよ!!
「仲間たちの無念…ここで俺が晴らす!!」
「お前!それでどうするつもりだ!」
いや俺も白々しすぎるわ、流石に別世界の資料で見た。
でもどういう攻撃方法だっけな。
「商人のおっちゃんから使い方は聞いた!!」
「なんだと…?舐め腐りおって!!」
なんで商人がデーモンコア売ってんだよ!!
てかそのつっかえ棒商人が持ってる奴かよ!!
「これを抜けばお前が倒される…えいっ!!」
「な、何が起きるんだ…」
なんか光ってるよ!!青白い光出てるよ!!
てか爆発系かよ!!逃げろよ!!
なんで手に持ってんだよこいt!!
「あれ?どうすればいいんだこr」
〜〜〜〜〜〜〜〜
ん?どこだここ、勇者どこ?
「マーちゃん、ご飯だよ!」
は??なんだこいつ。舐めてんのか?
俺は肉しか食わん。こんな土みたいなの食べれるか
「ワンワン!!」
あれ?なんで何も言えないのだ?
「ワンワンワン!!」
え?なんでなんで
「ママー!マーちゃんが鳴き始めたー!」
え?まじでなんでだ?
てか目の前の土が肉に見えてきた、やばい
なんか美味そう…。
「ハァハァ」
「マーちゃん食べたー!よかったー!」
《ムシャムシャ》
「マーちゃん偉いねー!」
この人間、俺を下だと思って話してきおって。
満腹満腹、運動がしてえな、立場分からせるついでに言う事聞かせるか。
「ワン!」
え?まだこれ治ってないの?
「お散歩ー?」
あぁそうだ!!俺は散歩がしたい!!
「ワンワン!!」
「じゃ行こっか!!」
通じてるのか?てことは治ったのか?
「お父さん帰ってきたら家族でお出かけ行くからねー?」
「うんわかった!!」
お出かけ?ああ遠出のことか
「マーちゃん早いよー!」
久しぶりの運動だ!!気分がいいぞ!
「ハァハァ」
ッ!?やばい、下の辺りで変な感じが。
なにか出るぞ!!
《ブシャー》
「マーちゃんおしっこかー。」
お、おしっこ?!なんだそれは。
私がこんなのになる前はなかったぞ!!
どうなってんだああああああ
〜〜〜〜〜〜〜〜
「お出かけの準備しよっと!」
そういえばこの人間遠出するとか何とか…
「マーちゃんはこのケージだよ」
は?なんだなんだ
《ガシャン》
おい!出さないか!!
「ゆーちゃんはこのケージ」
「ピヨピヨ!!」
《ガシャン》
(おい!!出せよ!!なんだこれ!!)
なんかいってるぞこの鳥
てかこの声聞いたことある気がするぞ?
(くそっ、デーモンコアなんか使うんじゃなかった)
は?デーモンコア?なんつったこいつ
(なんか声が聞こえるぞ…犬の方からだ)
(お前勇者か?)
(え?え?もしかして魔王?)
(お前ふざけんなよ)
「ねぇママー!ゆーちゃんとマーちゃんがー!」
「なに〜?もう〜」
「よし、お父さんが行こう。」
「ワンワン!!」「ピーピー!!」
(勇者お前ガチで) (魔王お前はしつこすぎる)
「ど、どうなってんだこれ」