彼の先に咲くから
四季の訪れはいつだってそばにある
咲いた花を
枯らしてしまうのは簡単で
水加減だけでだめって分かる
萎れるか腐らせるかの違い
四季を知り
儚さを知り未熟さを知って
振り向いた先は元居たところ
終わりは始まりなんだって
菫の花言葉
紫なら愛と貞節なんだって
きみはきっと白く咲くんだろ
僕はただ陽光だけを望むよ
詮無い事と
笑って言うときみは泣いた
まっすぐにぶつけられた感情
もう少し早く出来たらって
早春の頃に
鮮やかに花は一面咲き乱れ
散りゆく花びらは綺麗だよね
そうしてまた花は咲くから
生命は巡るものだって知っている
けど……。