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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

あらすじだけ企画参加作品

モブじゃなくて隠しキャラって本当ですか? ~追放された悪役令嬢を追いかけた僕は、思いがけない人物に攻略されかかっていたようです~(短編化)

作者: 三羽高明

 この小説はとびらの様の『あらすじだけ企画』参加作品です。本文にはあらすじしか書いておりませんので、ご注意ください。


 拙作、『聖女に選ばれずに追放された元婚約者が、相変わらず悪役令嬢をしています。~モブだと思っていた僕が隠しキャラだったようなので、主人公が攻略しに来ましたが、何とか阻止したいと思います~』のネタバレが含まれますのでご注意ください。

 ここが乙女ゲームの中だとモブキャラのみが知る世界には、人々を不幸にする鬼女と、幸せを運ぶ聖女がいた。


 その世界の中で、モブのネルソンは悪役令嬢ドローレスの恋人だった。


 だが、ドローレスは鬼女に認定され、エンディング後に辺境の大修道院に追放される事に。ネルソンは恋人の助けになりたい一心から、その後を追った。


 そんなネルソンを心配してついてきたのは、同じくモブであり、親友のヒルダだった。


 そこにゲームの主人公、ヒルダの妹の聖女クレアが現れる。


 ネルソンが聖女の能力を高める力の持ち主だと思っているクレアは、彼を手に入れる事に執着していた。


 モブの自分にそんな力はないと戸惑うネルソンに対し、ネルソンは実は隠しキャラだったのではないかとヒルダは推測する。


 驚くネルソンだったが、最終的にはその言葉を受け入れる事に。


 そんな中、大修道院での暮らしが始まる。


 だが、ゲームの設定の関係上、大修道院の者たちは聖女クレアの事は歓迎しつつも、鬼女ドローレスの事は疎ましがっていた。


 それだけではなく、クレアをいじめているという誤解のせいでドローレスへの嫌がらせが発生し、遂に殺人未遂まで起きた。ネルソンは恋人を助けるため、常に付きまとってくるクレアをかわしながら犯人捜しを始める。


 鬼女殺人未遂事件について、大修道院の者はヒルダが犯人だと考えていた。ドローレスも半信半疑ではあるものの、その噂を信じているようである。


 ネルソンは自分の親友を疑うドローレスに苦言を呈したが、そのせいで彼女と喧嘩してしまう。実はドローレスは、やたらとネルソンと距離が近いヒルダが苦手だったのだ。


 そのさなか、ドローレスの元に鳥の死体が送られてくる。その傍には、ある修道女のハンカチが落ちていた。


 ネルソンはその修道女を糾弾した。そして、ドローレスに嫌がらせをしたり、殺しかけたりしたのも彼女だったと突き止める。修道女は、聖女を害する鬼女が許せなかったのだ。

 

 また、ヒルダ犯人説を広めたのも彼女だった。だが、修道女は鳥の死体の件については否認した。


 その言葉を誰も信じず、彼女は追放された。ようやく平和が戻ったかに見えた大修道院。しかし、ネルソンとドローレスの関係は元に戻っていなかった。


 それでもネルソンとドローレスは、お互いに早く仲直りしたいと感じていた。


 そんな折、クレアの周りでトラブルが発生。その件で、ネルソンはちょっとした誤解から責められ、白眼視される日々を送る事に。


 ドローレスは彼を助けようと奔走する。そんな彼女に向かってクレアは、ネルソンの恋人が鬼女だから彼が不幸な目に遭うのだと非難した。そして、ネルソンを幸せにできるのは、聖女の自分だけだと宣言する。


 その言葉にショックを受けたドローレスは、ネルソンに別れを告げてしまう。


 呆然とするネルソンだったが、ドローレスを煽ったのはクレアだと気が付き、怒りを覚える。


 このままではいけないと感じたネルソンは、ゲームの設定を利用してある事件を起こす事で、クレアとドローレスの役割を交換する作戦を思いつく。すなわち、クレアを鬼女に、ドローレスを聖女にしようとしたのだ。


 それは成功し、鬼女クレアは大修道院から去った。


 一方のドローレスは、聖女となって皆から好かれるよりも、ネルソンだけに愛される方が良いと聖女になるのを拒否し、二人の仲は元に戻った。


 全ては丸く収まったかに思えた。だが、ネルソンの中では、事件はまだ終わっていなかった。


 彼は、クレアが自分を追いかけてきたのも、修道女を嵌めたのも、ドローレスに鳥の死体を寄越したのも、全部ヒルダの仕業だと考えていたのだ。


 それをヒルダは肯定した。彼女は、聖女というだけでいつも特別視される妹を恨んでいたのだ。それだけではなく、ヒルダはネルソンに恋心を抱いていた。


 クレアにネルソンが聖女の力を強くする特別な人だと吹き込んだのは、ヒルダだった。だがそれは嘘で、ネルソンは今までの彼の認識通り、ただのモブだった。


 ヒルダがそんな事をしたのは、ネルソンを巡って妹とドローレスが争った末に潰し合えばいいと思ったからだ。


 鳥の死体をドローレスに寄越したのは彼女への嫉妬だけではなく、自分を陥れようとした修道女に報復するためだった。


 だが、ヒルダはネルソンたちの仲を引き裂けなかったと敗北を認め、彼から罰を受ける覚悟をしていた。


 しかしネルソンは、自分がヒルダの気持ちに気付かなかったせいでそんな事をさせてしまったと感じ、親友として彼女の罪に目を瞑る事を選んだ。


 それからしばらくして、ネルソンとドローレスは結婚式を挙げる。参列者の中には、失恋の痛手を乗り越えたヒルダの姿もあった。ネルソンから真に愛されていると感じた事でヒルダへの嫉妬が解消されたドローレスは、彼女とは良い友達になれそうだと言う。


 ヒルダに見送られながら、ネルソンとドローレスは幸せな未来に向かって歩み始めるのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 小説そのものとあらすじだとかなり印象が変わりますね。 ドローレス、結構うじうじしていた気がしたけどこのあらすじはネルソンを中心に書かれているのでわりとあっさり。 クレアのあの熱狂的な崇拝のさ…
[良い点] 色々あったけれど、最後はハッピーエンドなところ。 [一言] 悪役令嬢ものはあまり詳しくないのですが、少し気になる点がありました。 乙女ゲームの登場キャラって、転生者以外は、誰々は隠しキャラ…
[気になる点] 乙女ゲームの世界の悪役令嬢は、ふつう、かなり高貴な身分にあり主人公(ゲームのヒロイン)の恋を邪魔するためイジワルをする役どころ、それゆえに『悪役』『令嬢』です。 しかしその悪役令嬢ドロ…
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