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自己愛性ブラック~その原因とメカニズム~  作者: 朝木深水
第十一章 社畜の鑑
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その七 何とか部長

 週が明けると、ワークネードの部長が現れた。正式には何とか支部長で、この工場担当の責任者らしかった。実は面接の時にもワークネードの事務所にいた。


 昨年末あたりから処理量が増加し、特に来月は、今までで最大規模になるという。そのためにその部長さんが、梱包セクションのメンバーに一言挨拶をする予定だと聞かされていた。


 ダイレクトでは、午前中には小迫さんと松井さんがいたが、午後からは一人だった。


 ガイドの投入をしていると、彼が私の横に立った。スマホを見たりせず、真面目にやっていて良かったと思った。


 何も言われないので、黙々と作業を進めていた。


 選りに選って、これから投入をしようとしているところで話しかけてきた。


「疲れてないですか。腰とか痛くないですか。大丈夫ですか」

「体調悪かったら、休んでいいですから」

「今、前工程に調整をかけてますけど、この状態がもう少し続くので、しばらく頑張ってください」


 いずれにせよ、残業は続く。しかし、本気かどうかはともかくとして、このような扱い一つで印象がかなり良くなることは確かだ。世のブラック企業は見習った方がいいだろう。

本当に休むと馬鹿をみる

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