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自己愛性ブラック~その原因とメカニズム~  作者: 朝木深水
第九章 新人、飲み会、飲み会
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その十二 カラー

 UCヤードに戻ると、私はダイレクトに行かずにそのまま作業をすることになった。


 私は中国向けのカラーを指示された。すぐ横では成見が、カラーリンクのコンテナを引っ繰り返していた。


「やってねえじゃねえかよ」

 成見がキレて言った。そのキツイ言い方に、前田さんも目を剥いていた。

 どうも、まだ油が乾いておらず、紙袋は油で濡れ濡れだった。


 UCでは坂上さんが、何度もコンテナを入れ替えたりして油を飛ばしているようだった。紙袋は新しいものだったので、少なくとも一度は入れ替えているようだった。


 成見と坂上君は、以前にはジムにも一緒に行くくらいの仲だった。仕事が遅かったり、抜けていたりして、長田さんや志田君にガミガミと言われているのを近くで毎日のように見ていた。今更そこまでキレる程のこととも思えなかった。自己愛性PD的誇大感が徐々に膨れ上がり、他者に対する気遣いが薄れ、仕事に対する情熱、というより執念に取りつかれていたのかもしれない。

キャラ変って怖いですよね

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