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狭間のエタナルド  作者: 里見レイ
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征伐戦、開始

 ピロは、特に魔法にかかってないと言った。なら一体何なんだこの落ち着くようで落ち着かない感覚は?

 まあ、寝れば別に何ともなくなるだろう。


「俺はもう元気だよ。心配かけてすまんな。もう寝よう、ピロ」


「うん。でも、今日はお兄の隣で寝る」


「いや、だからもう......」


「お兄はこれからさらに大変になる。せめて、今日くらいのんびりしよう。悪夢はピロが追い払う」


「......」


 ピロは、俺のことを何よりも優先して考えてくれている。

 そして彼女は霊感があるのか、オカルト風なことを言うことがたまにある。

 実際、近くに潜んでいた敵兵を直感で見抜いたりするのだから嘘ではないのだろう。


「お言葉に甘えるとしよう。君の霊感は信用しているからね」


「うん」


 相変わらず寡黙だが、それでも彼女の考えていることは分かる。

 兄妹といっても、普通よりも仲がいいだろうな。

 実際、現実世界にいる俺の妹よりも仲がいい気がする。

 と、そんなこんなでピロを横において眠りにつく俺。

 その寝心地は、不思議と楽だった。



 それから数日後、ついに「ミスディール征伐作戦」の日がやってきた。

 その間も普通に生活していたわけだが、何も変化がなかったと言っていいだろう。

 ピロの分析眼はメリアにはやはり通じず、メリアは俺に疑問をぶつけ続ける。

 メリアのいる生活も日常と化し、前に持っていた不信感も薄れていった。

 人間、何も起きないと感覚が鈍るものだ。


「最終確認を取れました。作戦地点にて、内通者が我々を待っているようです」


 フブルからの報告は、いつも抜かりがない。俺が色々考えている間も彼はきちんと仕事をしていたのだ。


「そうか、ようやく存分に戦えるということか」


 久々の大規模戦に胸をが高まる。

 それに、これであいつへの弔いも終了するのだ。気分もようやく晴れるだろう。


「みんな、準備はいいな?」


 俺は、今回の作戦メンバーに声をかける。総勢十二人。堕天使族の主力パーティー三つが参戦している。


「オーケーさ、グラス。ひと暴れしようぜ!」


 別のパーティーのリーダーが力強く返す。


「よーし、ミスディールを叩き潰すぞ!!!」


『おー!!!』


 気合の掛け声とともに俺たちは天使族の第三支部へと急降下する。


「我が魔剣の力、思い知るがよい!!!」


 勢いよく振り下ろした俺のバスタードソードは、周辺警備をしていたモブの天使たちを真っ二つにした。

 

 さあ、始めよう!!! わが友を殺した罪、その命にて償ってもらうぞミスディール!!!


いやー、ようやく戦闘シーンが本格的に入りました。

ここまで書くのは、かなり疲れましたね。

里見レイ

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