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狭間のエタナルド  作者: 里見レイ
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考察・帰還・そして暗転

 あの後、あれほど戦いで騒いだにも関わらず天使族の追手は来なかった。

 幸いだな。また戦いを起こして二人の睡眠の邪魔をしてはいけないし。

 ただ、意外にも睡魔が俺を襲い続けた。日ごろからピロのペースに合わせて早く寝ていたせいだろうか。

 

「......そういや、この二人の寝顔はそっくりだな」


 ふいに寝ているピロとメリアのほうに顔が向き、気が付いたことだ。

 まあ、一応両者ともにNPCなんだろうし、基本パーツが同じでも納得はいくがな。

 おそらく、二人は同じタイプから派生したキャラなのだろう。共に堕天使の女性なんだし、納得いく。

 それならば、あの謎の剣使いも創生神関係の使い魔なんだろうな。

 だから二人が一緒にいることに反応した。これなら彼の言動にも理由が付くだろう。

 多分、な......




「グラス君、もう朝だよ」


「んあ?」


「お兄、出発しよう」


「うう、悪い。寝落ちしてしまったか」


 ずいぶんと変な態勢だったのだろう、首が痛い。これは、寝違えたな。


「もう、早く帰って朝ごはん食べよう! ね、行くよ」


 手を差し伸べてくるメリア。今回は、素直に起こしてもらうとしよう。


「んじゃ、帰るか」


 色々と本調子ではないようだが、俺たちはそのまま集落へと帰った。途中で敵に一切出会わなかったのは、かなり幸いだっただろう。


「おや、ようやくお帰りですか」


 安定の笑顔で俺たちを迎えるフブル。近くには、ミスディール征伐戦のメンバーがずらり。


「お前ら、全員無事だったのかよ。......すまんな」


 俺を逃がしてくれたメンバーより遅く帰ってくるとは、情けない限りだな。


「いえいえ、これは私たちの独断ですので気に病む必要はありませんよ。ところで、これの開け方をご存じでしょうか?」


 そう言って彼が渡してきたのは、丸い宝石。色からしてサファイヤなのだろうか。

 いや、しかし開け方とは一どういう意味だ?


「付属してこのような紙もありました」


「えーと、『我が意をここに記す。開けてよく考えるがよい。ノストランザー』。おい、誰だこの人?」


「すみません。今回ばかりは私も理解できないものでして」


「ナビゲーションNPCのお前がそう言うのなら、仕方ないな。何か試してみるか」


 とりあえず、その宝石を二度指で叩いてみる。

 すると、あっさりとコマンド画面が出てくる。


「......フブル?」


「どうやら......プレイヤーでなければ開けられなかったようですね」


 フブルは苦笑い。仕方がないことではあるがな。

 さて、コマンドから『メッセージを聞く』というアイコンがあるのでそれを押してみる。

 

「おい、このメッセージ一度しか聞けないってさ。録音アイテム誰か持ってる?」


 宝石の高尚な造りから重要事項だと考えた俺は石橋を叩いて渡ることにする。


「こちらに」


「よし、ありがとうフブル。じゃ、押すぞ......」


 正直、嫌な予感しかしない。昨日の謎の剣使い関連だと思うのだが、どうなのだろうな。


『我は破壊神ノストランザー。このエタナルドすべての住人たちに告ぐ。我に従い世界を壊すか、我に歯向かい滅ぼされるか。部族の中で二つに一つ決めるがよい......』


「お兄......」


「グラスさん......」


「グラス君......」


「ああ。どうやら、かなりヤバい方向に話が進んだようだな......」


 ここにいる誰もが俺と同じだっただろう。

 破壊神? いきなりボスキャラ出すのは反則ではないのかねえ。

はい、掟破りの破壊神。こんなに早く登場です。

このシリーズ、一応二部か三部構成何でまだまだ終わらないんですが出しちゃいました。

これから、新キャラ入れて展開加速させていく予定です。

里見レイ

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