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狭間のエタナルド  作者: 里見レイ
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開戦前にまず解説

色々な作品やっていきます。そのほうが楽しいので。一人称です。

 空を飛ぶ。空を鳥のように飛ぶ。

 こんなこと、人間には不可能である。飛行機やハンググライダーが関の山だ。

 それを今俺が実現しているって聞いたら、信じるかい?

 信じなくてもいいが、一応そうなっているんだよね。

 仮想世界の、悪魔としてだけど......


 さて、来るべき時への下準備はこれにて終了。俺は集落への帰路を悠々と飛んでいる。

 最初はあまりの高さに恐怖があったが、慣れてしまえば楽しい限り。心地よい風と共に空をかけるのは、気持ちがいいものだ。


「グラスさん。あそこに堕天使らしき人がいらっしゃいますよ」


 隣を飛んでいるフブルが声をかけてくる。


「集落の人?」


「では、ないですね。あのような格好の方はいらっしゃいませんので」


「その堕天使がどうしたって?」


「戦士の集団に襲われています。結構劣勢のようですよ」


「助けて仲間に引き入れるっと?」


「はい」


「なるほどね......んじゃ、行くか。いいな、ピロ?」


「うん」


 一言も発していなかった妹にも確認を取り、俺は翼を急転換させる。

 こうした悪魔、通称堕天使の生活が始まったのは、今から二か月ほど前からになる......



「お目覚めですか?」


 この世界で初めて聞いた言葉はこれだった。

 意識がまだはっきりとしない中、自身が気を失っていたことだけは理解する。


「......誰、君?」


 目を開け目の前の男を見たとき、やっと言えた台詞はこれだった。

 なぜなら、あまりにも奇妙な格好をしていたからである。

 服装は、金色のボタンのついている黒の軍服で帽子付き。

 まあ、ここまではただの軍隊マニアで通るだろう。

 本番はこれからだ。

 なぜか知らないが、背中から羽が生えている。

 コスプレの取り付け品ではないくらいに、リアルに動いている。何者なんだ、こいつ。


「私はフブルと申します。このエタナルド第八ブロックにて、あなたのナビゲーションNPCを務めさせていただきます」


 恭しく一礼する軍服男。えーと。エタナルド?なんだそれ?

 それに、ナビゲーションNPCってゲームの用語だよな。確か、プレイヤーに色々お得なアドバイスをしてくれる相棒みたいな。

 で、第八ブロック。いくつかのブロックに分かれているということは赤子も知りえる道理だが、一体なんのブロックさ?


「ここ、VRか何か?」


 気を失っている間にVR式の最新ゲームのお試しキャンペーンにでも当選したのかと予想し、聞いてみる。


「えーと、エタナルドはエタナルドなのですが」


 困った表情をする軍服男。うむ、やはり仮想世界で現実の話をするのはタブーなのか。

 別にゲーマーというわけではないが、そのくらいのことは知っている。


「ああ、すまん。今のは忘れてくれ」


 謝る俺。彼が「NPC」と名乗ったからには、リアルの話はご法度だ。

 しかし、それでは情報が集まらない。

 空中のどこかを指で叩けば自分のステータスが出るのか?

 やってみるが、変化なし。

 これは、五里霧中だな。そう思って、ガックリと肩を落としたそのとき。


『お目覚めかな?エタナルドのプレイヤーたちよ......』


 上方より、くぐもった男の声が聞こえる。

 これは、世にいう「ゲームマスター」ってやつか?

 なんでだろう、全然慌てる気がしない。


『予の名は創世神オーディス。エタナルドでは、諸君に種族の生き残りをかけた戦争を行ってもらうぞ』


 ゲームマスターらしき男の話は続く。

 むむ、なんとなく嫌な予感以上のことが起こりそうなのだが......

まあ、SAOに似てるとこはありますね。だいぶ違うとこありますけど、ゲーム用語はSAOを参考にしています。どうぞ、よろしくです。

里見レイ

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