覚醒者
初投稿です!
初心者なので暖かい目で見てくれたら
幸いです
何故、人は当たり前の事を
考えないのか。。
それは、人は固定概念に
囚われているからである。
例えば、「空は青い」
これは、当たり前の事である。
当たり前という概念があるから
考えない。または、
考える必要がないと脳が
意識しているのだろう。
思うと、人はなぜ「歩く」のだろうか
思うと、人はなぜ「話す」のだろうか
思うと、人はなぜ「問う」のだろうか
その、理由を人…俺達はまだ知らない
そして、今後起こる この学園の…
この世界の、異変に───
[1章] 覚醒者
ミノリヤマ
市立熟山学園──。
「お前っっ!あいつと付き合ってたのかよー!!」
サイギリ かおる
俺の名前は、斎桐 芳
ごく普通の高校生だ。
アニメみたいに特殊能力も無く。
普通の高校で平和な暮らしをしている
特に、彼女もいない。
悲しい男と覚えてくれたら幸いだ。
今、絶賛友達の自慢話を聞いている。
これは、毎日のようにある事だ。
俺はこの自慢話に飽き飽きしている。
だが、これは俺の学園生活にとって
当たり前の事なのだ。
飽き飽きしているが正直、
それを聞いているのが、楽しい。。
「んでさー、俺の彼女がさー!」
こいつは、俺の友達の溝谷 真也
幼稚園の頃からの幼馴染だ。
優しくて、クラスの人気者
そして─イケメン。。
絶賛、青春中だ。
そして、明るい表情で真也は言った
「彼女、俺に一目惚れだってよぉ」
俺は嫉妬の眼差しで
「まぁ、お前はイケメンだからな、俺にはアオハルの文字が見えねーよ。」
「大丈夫だって!俺がいけたんだぜ?」
「おいおい、イケメンのお前が言うか?」
真也は笑った。いつものように─。
放課後、俺と真也はいつものように
一緒に帰ろうとした。
靴を上履きから外履きに履き替え
帰ろうとすると、空が黒に染まり始めた。あの、青く綺麗な空が、
影よりも黒く染まった。
そんな空の中で1つの光がさした
そこから、人のような者が降りてくる
そいつは、笑いながら俺達を眺め
こう言った。。
「さぁ、始めよう…目覚める者達よ──」
「──目覚める者達?真也、何か体とか視界に変化あるか?」
「いや、俺にはない。芳も見た限りないな。」
見た限り、真也に異変はない。
俺にもない。
では、あいつが言っていた
[目覚める者達]とはなんなんだ?
そう、考えていると後ろの方から
「あなた達大丈夫!?」
と、声をかけてきた清楚系の女子。
この子は我が熟山学園 生徒会長の
ホノリ
神坂 萌楓だ。
同級生だが大して面識はなく、話した事もそれ程ない。俺の知ってるよ限りこいつは、極度な心配性らしい。
だから、面識もない俺と真也の事も
心配しに来たのだろう。
と、思っていた─。
「斎桐 芳。あなたを殺します。」
神坂は殺気を放つ目でそう言った。
俺は混乱した。なぜだ、なぜ、
さっきは心配してくれたお前が俺を[殺す]なんて、と。
状況が、読めなかった俺は
神坂に「なぜ、生徒会長のお前が…
この熟山学園 生徒をまとめる神坂が
俺を殺そうとする!」
と、俺は神坂に質問した。
すると、殺気を出していた神坂の目が急に、涙ぐむ目へと一変した。
そして、神坂は言った。。
「殺さなければいけないの。
私が死んでしまうから、言われたの。
あの黒い空から降ってきた悪魔に─。[斎桐 芳を殺せ、殺さなかった場合、お前は死ぬ]ってね。
理由は分からない、でもあなたを殺さないと私が死んでしまう!」
──あぁ、そういう事か。。
確かに、冴えない俺よりこの学園を
まとめられる、神坂の方が
生きていくうえで重要だな…。
そう考えたうえで俺は神坂に言った。
「神坂…俺の事を殺せ。確かに冴えない俺よりお前の方がこの学園には、
必要だろう。」
神坂は笑顔を浮かべ
歩いて俺の方に向かってきた。
「ありがとう。。」
神坂は言った、感情はこもってなく
本能で動いてない様な感じの言葉だった。
目をつぶった俺の目の前の暗闇には、今までの人生の走馬灯の様なものが見えた。
そして、俺は小声で
「んだよ、俺の人生、案外楽しいじゃねぇか。」
目を開くと、神坂が目の前まで来ていた。片手に刃物を持って、凄い勢いで俺の顔めがけて振りかざしてきた。
俺は死ぬのを覚悟した。
その瞬間、
「───ッッふざっけんなー!!!!」
勢いよく刃物を振りかざしていた、
神坂の刃物もピタッと止まる程
大きな声で溝谷 真也は言ってくれた。
「俺より、学園をまとめられる神坂の方が大事だ?何だよそれ!お前がよくても俺がよくねぇ!」
真也はそう言ってくれた。
すると、神坂は
「なぜ、止めるの?斎桐さんは[殺していい]と言ってくれました。本人から了承を頂いているから、あなたにどうこう言われる筋合いはないと思うのだけれど。」
涙ぐんでた神坂の目が殺気を放つ目に戻っていた。
確かに、神坂の言っている事は正しい。
俺は真也に言った。
「確かに、俺から殺していいと言った。もう悔いはないよ」と
真也は涙を流しながら、
「なぁ芳、自分が死んでもいいか考える時、俺の事考えてくれたか?」
その瞬間、俺はとんでもない罪悪感に襲われた。
────────何でだ。
俺は、斎桐 芳は大切な幼馴染
溝谷 真也の事を考えなかったのだろう
あの時、俺は自分が死んだ後の事を
考えていなかった。
そして、心から思った。
あの、幸せな…真也の自慢話を聞く
最高の学園生活に戻りたいと──。
すると、急に目の前にとてつもなく
眩しい光が現れた。
これは、懐中電灯の光でもなく
LEDライトの光でもない。
それより、もっと眩しいものだった
まるで、太陽を直に見ているような…
そんな感じだった。
眩しくて目の前に手をかざした。
手をかざした奥には、
うっすらと人の影が見えた。
そいつは俺に言った。
とてつもなく、低い声で。
「願うなら、叶えよう。それが正しい道なら──」
俺はそいつの性別を声で男と判断してから即答した。
「あぁ、正しいさ生死の決断をする時、大切な幼馴染の事を考えられなかったんだ。最低な男さ俺は!あの…幸せな学園生活に戻りたい!」
俺は、その男に向かってそう叫んだ。
その言葉に対し男は
「全く…恐ろしい覚醒者だ。」
そう言った。
「覚醒者?」そう質問しようとした
途端、目の前が一瞬暗くなり
さっきの光とは比較できない程
明るい光が発光して、俺を包んだ。
体の力が抜けていき、俺は倒れた。
体の感覚が戻り始め、目を開けると
外は明るく、丁度 昼頃だった。
目の前には、彼女の自慢話をする
真也がいた、表情は笑顔でさっきまでの涙を流していた目とは大違いだった。
すると元気な声で
真也が、言ってきた。
「なぁ、芳さんよ、聞いてるか?」
え?何でさっきまでの事を気にしないでいられる?俺はそう思った。
そして、不思議に思い 真也に聞いた。
「何でだ?神坂がいないぞ?俺は殺されかけたんじゃないのか?」
すると、真也は
「芳、お前、彼女出来なさすぎて頭
おかしくなったのか?」
俺は、外の天気…周りの状況…真也の表情でこの不思議な現状を察した。
考えに考えを重ねた結果
信じ難いがこれしかない。
そう俺は…
────────過去に戻っていた
読んで下さりありがとうございます
納得いかない点も個人個人あると
思いますが、頑張っていこうと
思ってるので応援のほど
宜しくお願い致します!