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やられた

出勤しようと寮を出るとまたダレン様がいて伝家の宝刀で仲良く・・いいえ、宇迦なしに一緒に出勤しました


まさかこれが日常になるなんて、言わないで下さいよ?





「アマンダいるかー?」


せっせと業務を行っていると

薬草師長が扉から体を半分出した状態で声をかけた


「はい!ここに!」

「話がある、入ってこい」

「はい!」


きた!あの話ししかない!

小さく溜息を吐いてから、足早に薬草師長室へと向かった


「昨日ダレンと会ったそうじゃないか」

「はい、たまたまお会いしました、あまり怒ってはいないようでしたが」

「怒る? 怒るかは2人の問題だとしてもだ、あいつは公爵家だからな、家を通さんとならん。」

「もちろんです!覚悟は出来ております」


「よし!なら今日モンティス家に行くぞ!」

「今日ですか!?」

「ことが事だからな、早いほうがいい」

「はい・・」


やっぱり怒ってるんだわ、昨日言ってくれてもいいのに

そういえば、作戦の話ししかしてなかった


「安心しろ、俺が一緒に行く」

「え!?いいのですか?」

「ああ、気にするなモンティス公とは知り合いでな」

「流石です!!」


薬草師長が無駄に高い身分で助かった

でも今日か・・


「話は終わりだ。業務に戻れ、終わりに声を掛ける」

「承知致しました。」



自分のデスクに着くと、まだ公爵邸に向かってもいないのに体が重くなった



定時を迎えると、薬草師長から声が掛かり、このまま馬車で公爵邸へ向かう運びとなった。


いやむしろ日を改められると困る、なにせ謝罪に向かう服をもっていない、このままだと制服だから助かるのだ


王宮を出て数分でモンティス家に到着した

はや!ちか!

到着すると、モンティス夫妻は居らず、執事さんが案内してくれた


薬草師長が一緒なので夫人は居るかと覚悟していたが、まさか余程怒っているのか・・・王宮をヒィヒィ言わせている騎士様に向かって、変態って呼ばれれば怒るか


「どうした?緊張しているのか?」

「それはもう・・吐きそうです」

「自信を持て、お前は薬草師としてよくやってきた」

「はい・・・」


執事さんは足取りを緩めて、大きな扉の前で止まった


「こちらでお待ちです。」

「はいっ!!!」


「アマンダ!声がでかい」

「すみません」


―コンコン


「お連れしました」

「入れ」


落ち着いた、渋い声でした、モンティス様だろうか?


「お入り下さい」


執事さんが扉をあけてくれた

緊張してきたー!


「モンティス公邪魔するぜ」

「しっ失礼致します!!!」


薬草師長!!ズカズカと肩で風を切りながら入室して行った、見習って入ろうとしたのに!!


「久しいな」

「ああ、モンティス公も変わりないな」


私は入室と同時に頭をブンッ!とさげた

下げれるものは早めに下げる!


「わわわ私は、王宮付、一級薬草師アマンダ・モリソンと申します!こここの度は貴重なお時間を私の為に・・・」


下げていた頭を上げるとそこには見知った人物が


「え?」


「先にお邪魔していますのよ」

「アマンダ、こちらに」


「そんな・・・」


そこには私の両親が渾身の晴れ着で座っていた

すでに両親まで話がいってるなんて、全身から血の気が引いていくのがわかる


ヨロヨロと両親の傍に行き、マナーも厭わず着席した

向かいにはモンティス夫妻、ダレン様が居た

あっダレン様居たんだ


「ごめんなさい・・父様、母様、わたし・・」

「謝る必要なんてない」

「そうよアマンダ、父様と私は喜んでいますのよ」


「喜ぶ?何て親バカなの!」


私達3人はお互いの肩を抱き合った

破滅に陥れた娘をお許し下さい!


「アマンダはこちらへ」


ん?この声はダレン様だ。

なぜ?っと首を傾げた

その答えは肩を抱き合っている母様から発せられた


「そうですわね!来月には夫婦になるのだから、さぁアマンダ!ダレン様のお隣に」

「あ!そっか来月には・・・・・・・・・

・・・・・・えーー!!」


「誰が!?」

「ダレン様よ」

「そうじゃなくて!!ダレン様と誰が!?」

「アマンダよ!照れなくてもいいのよー」


うふふと無邪気に笑う母様だったが、耳元で『よくやった』と低音で呟いた

疑問があり過ぎてダレン様を凝視した


「こっちに、俺の可愛いお嫁さん」


ダレン様はそんなおかしな事を言った


は?なんだってー!?


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