迷いの大森(だいりん)
シュート、フラン、リィフェの三人は次なる目的地である二つ目のクリスタルストーンがあるグリーンハープ王国にへと向かい突き進んでいた。筈だった。
「・・・・・・前が、その先が全く見えない。」
「当たり前だ。何せこの迷いの大森は一度入ったら二度と戻れないという説がある、そう易々とグリーンハープには辿りは着けれると思ったか。」
「けどよ、今気付いたんだが、この場所何度か往復してないか?」
「えっ!?」
「何だと?」
フランとリィフェは驚き周りを確認する。
「何を言ってんるんだお前は。そんな訳・・・・・・。」
俺は隣にある木の根に落ちてる食べ掛けの茸を広いフランとリィフェに見せる。
「これはは少し前に俺が毒味した毒茸だ。」
「そう何ですか?」
「ああ、間違いない、人の歯形をしてるだろ、間違いなくこれは俺の歯形だ。」
「そういえば、この辺りは一度休んで食事をとる為に貴様に茸の毒味をしてたな・・・・・・。」
「ああ、お陰様でほんの短い間だったが俺の腹は痛くなるわ全身が痺れたよ。これからは俺が毒味係として活動した方が良いな。」
後、毒味のお陰で『鑑定』のLvが2に上がり、新たに能力『毒耐性』『麻痺毒耐性』を得て共にLvは2に上がった。
「そうだな、もし姫様の食事に毒とか入ってたら不味いからな、これからはシュートに毒味を頼もう。」
「ああ、そうしておくよ。」
これからも毒味をやるなか、けど毒系の耐性を強化するしまあいいか。
それにしても凄い霧雨だな・・・・・・、こんな森の中に本当に国があるのか?
「そういえば俺達が向かうグリーンハープ王国ってどんなところ何だ?」
「実際に行ったことはありませんが前に父から話でしか聞いたことがあります、その国は緑に満ち自然を愛し魔法文明の創祖の国と言われています、それとその国の住民達は皆、人間ではありません。」
「人間じゃないってどういう事何だ?」
「何故ならその国に住む者らは・・・・・・。」
リィフェが言おうとしたその時だった。何処からか馬が駆け走る音が遠くから聞こえシュートら三人の耳に入り直ぐ様に気づきだす。
「何だ?何処からか音がするぞ?」
「この音は馬の足音だ。しかも複数の、姫様。」
「ええ、二人とも音の方角へ行きましょう。」
フランを先頭にシュートとリィフェは後の順に走り、馬の足音が聞こえる方へと向かいだす、この先に起こる一つの驚異と出会うときシュートら三人は強大なる驚異に巻き込まれるとは彼等は知らなかった。




