終章ーやはり私はお前を・・・ー
清々(すがすが)しい日差しが宿の奥部屋の窓を照らす、一台のベッドには一人の青年が上半身裸下半身布のパンツのまま眠っていた。すると奥部屋から一人の少女が入室し早歩きでベッドで眠ってる青年の腹目掛け自身の左足で思いっきり踏みつける。
「ぐはあっ!?」
「いい加減に起きろこの変態、何時まで寝ているつもりだ貴様は。」
「痛てて・・・、お早うリィフェ、ふわあ~~っ。」
俺は大きな欠伸をし直ぐ様にベットから出る、俺はベットの横に置かれてた布の服に着替えようとするが、服が無い。
「あれ?リィフェ、俺の服知らないか?」
「ああ、あのボロ布の服の事か?結構ボロボロだったから貴様が夜寝てる合間に私が捨てたぞ。」
「はあ!?」
おいおいおいちょっと待て、服を捨てたってそれ俺の着る服その一着しか持ってないぞ!
まああの時のザラムとの戦いで結構服に穴やらほづれやら多かったからな仕方ないかって言われても俺の方はどうなるんだ!?
「はぁ・・・・・・、安心しろ流石にお前をこの格好で外に出すわけにはいかないからな。」
するとリィフェはある物を俺に渡す、銀色に近い灰色と黒のライン線の上着と黒シャツそして上着と青いパンツ、それはまさしく服だった。
「お前の事を『化け物』呼ばわりした謝罪の品だ。この街の服屋で買ったお前の新しい服だ。さっさと受け取れ。」
俺はリィフェの手から服を受けとり彼女の今の表情を見る、よく見たらリィフェは顔を真っ赤にしていた。
「リィフェ、お前本当に・・・・・・。」
「か、勘違いをするなっ!これは姫様の命令で頼まれたのだ!別にお前の事など断じては・・・。」
「へ~~っ。」ニヤニヤ
リィフェは顔を真っ赤にしながら俺に怒鳴る、これがツンデレって奴か、実際に見るのは見るのはこの世界に生まれ変わって初めてだ。と、俺はリィフェの赤面をニヤっとしながら微笑んだ。
「なっ!?くっ!!」
リィフェはニヤけ顔のシュートに赤面し、シュートの顔目掛けて右ストレートで殴る。
「ぐはあっ!?」
リィフェはシュートを殴った直後に直ぐ奥部屋を後に出ようとするが一度足を止める。
「着替え終えたらさっさと出発するぞ、これ以上姫様を待たせるなよ、シュート。」
そう言ってリィフェは部屋を出ていく、あれ?今リィフェの奴俺の事を名前で呼んだぞ?俺は直ぐ様に立ち上がり急いで着替えてリィフェの後を追い奥部屋を出ていった。
「おいリィフェ!今俺の事名前で・・・・・・。」
「う、五月蝿い!さっさと行くぞ変態!!」
場所は変わり、グレイの街の南方の壁門にて俺達三人はイワンさんを初めとする街の人達に別れを告げていた。
「姫様、リィフェさん、そしてシュートさん、貴女方のお陰でうちの妻をはじめとした女達は無事この街へと帰ってきました。本当に有り難う御座います!」
イワンさんが俺達に向けてお辞儀する。
「お前さんらのお陰で娘と孫にも再会できた。本当に感謝する。」
ゼペッド爺さんが俺達に礼を言う。
「本当に有り難う!!」「またこの街に来て下さいね!」「この恩は絶対忘れません!!」
街の人達は次々と俺達に礼を言う、すると俺達の目の前に一人の少年がやって来た。それは食堂のイワンさんの息子のナックだった。
「シュート兄ちゃん!母ちゃん達を助けてくれてホントに有り難う!!」
「おう、ナックも元気でな、そして父ちゃん母ちゃんを確り守れる様に強くなれよ!」
俺はしゃがみナックの頭を優しく撫でた。
「へへっ、俺、シュート兄ちゃん見たいに強くなるよ!」
「シュートさん、そろそろ。」
「ああ、それじゃあ皆さん、御世話になりました!」
そうして俺達はグレイの街の人達に別れを告げて、俺達三人は目の前の道を歩き始める。グレイの街の人達はシュート達三人に手を降った。
「有り難う!!」「さようなら~っ!」「お元気で~!」
「リィフェお姉ちゃん、助けてくれて本当に有り難う~っ!!」
ナックの声が届いたかリィフェは優しく微笑みナックに手を降った。
「久しぶりね、リィフェの笑顔を見るの。」
「えっ!?そ、そうですか?」
「何か、昔のリィフェに少し戻ってたわ、これもシュートさんと出会ったお陰かしら。」
「ええ、そうですな。」
「それにしてもこの服の生地結構良いな、本当に有り難うなフラン、リィフェに御願いして服なんて駆ってしまってさ。」
「えっ?シュートさんの服なんてリィフェに御願いしてませんよ?」
「えっ!?じゃあ、もしかして・・・・・・。」
俺は目線をリィフェの方に向ける、するとよく見たらリィフェが少し顔を真っ赤にしていた。するとリィフェは歩きながら振り向かずに俺に怒鳴った。
「おいシュート!貴様の剣術は街の破落戸以下だ。これからは姫様に加え貴様にも一から剣術を叩き込んでやるから覚悟しておけ!」
「えっ!け、剣術って俺も!?」
「当たり前だ!いくら機械人形のお前でも少しでも隙が突かれたら即命取りだ。」
「う~ん。」
確かに俺の剣の動きは荒れた戦いをするからな、良く考えたらリィフェはフランを護衛する魔法騎士で剣のエキスパート。剣術を学べば少しは戦い方も変わるだろう。
「解った。俺にも剣術を教えてくれ。」
「簡単に了承したな、まあいいが覚悟しておけよ。」
「おう。」
「それとシュート。」
「何だ?」
「やはり私はお前を認めない、けどお前の事を仲間として認めよう。」
そう言ってリィフェは俺に向けて優しく微笑んだ。
「リィフェ・・・・・・、おう、これからも宜しく頼むぜ!」
「フン。」
リィフェは前に振り向き赤面する、はいツンデレ二度きましたわ、俺はフランに次の目的地の事を聞きだす。
「そういえばフラン、次の目的地ってまだ聞いてなかったけど何処へ向かうんだ?」
「次なる私達の行き先は『迷いの大森』の中枢区にある緑の国『グリーンハープ王国』。」
するとフランは足を止め腰の袋から白のクリスタルストーンを取りだしシュートに見せる、クリスタルストーンには信号の点滅の様にゆっくりと光っていた。
「クリスタルが光っている!?」
「はい、次なる目的地『グリーンハープ王国』には、私と同じく巫女の血を引く者とクリスタルストーンがあります。」
「グリーンハープ・・・・・・。」
「行きましょう、シュートさん、リィフェ、グリーンハープへ。」
「はい。」
「ああ、行こう。」
グレイの街の平穏を取り戻したシュート達は街に別れを告げ三人は旅を続け次なる目的地を知ったシュートは緊張が走り出す。
次なる目的地、グリーンハープ王国にシュートら三人に待ち受ける事は、そして巫女の正体は、そして彼等の物語はまだ続けていく。
シュート=レジス Lv5
性別・男
種族・機械人形
属性・無
予備エネルギー最大数 2
追加機能 最大エネルギー残量150%
●解放条件/経験値入手条件
○説明
能力
『物理耐性』Lv8
●自分に致死級のダメージを受ける/相手の物理攻撃を自分に受ける
○自分の受ける物理攻撃のダメージを少なくなる。Lvが上がる度に物理攻撃のダメージが更に少なくなる。
『鑑定』Lv1
●自分のLvを上げる/調べる度に経験値が貯まる
○どんな物(生物も含む)を調べる事が出来る、成功率は自分のLvが上がる度に上がりだす。
『回避速度』Lv3
●自分のLvを上げる/敵の攻撃を回避をする。
○回避の速度が速くなる、自分のLvが上がる度に回避の速さが上昇する。
『釣り』Lv3
●魚を釣る/魚(または物)を釣ることに経験値入手。
○魚が釣る/Lvが上がる度に大物・道具・お宝が釣れる確率が高くなる。
『採取』Lv2
●採取をする/物の採取が成功する事に経験値入手。
○採取をする/Lvが上がる度にレアアイテムを採取する確率が高くなる。
習得した能力
『炎耐性』Lv2
●炎属性の物理攻撃・魔法攻撃を受ける/炎属性の物理攻撃・魔法攻撃を受ける毎に経験値入手。
○自分が炎属性の攻撃の受けるダメージを減少する/Lvが上がる度に自分が受ける炎属性の物理攻撃・魔法攻撃のダメージを減少量が増加する。
専用能力
『加速装置』Lv1
●発動ごとに経験値入手。
○自分以外の時間をスーパースローモーション状態にさせる、自分だけ通常に動く事が出来て無論攻撃・回避・物を動かす事も可能、活動時間は1分だが、Lvが上がる度に活動時間が伸びる。更に自分の時間に影響は無い。
『音速噴射』Lv1
●発動する毎に経験値入手
○両踵から魔法陣が現れ、発動から10秒後、両足がロケットの様に一定時間の間だけ空を飛ぶ。敵への突撃・戦闘からの離脱・脱出に使用可能、活動時間は加速装置と同じく1分だが、Lvが上がる毎に時間が延びる。
技
『拳』Lv3 属性・無
●自分のLvが1になる/拳を決める(または拳技を決める)
○拳を決める、自分のLvが上がる度に最大威力が上昇する。
『蹴り』Lv2 属性・無
●自分のLvが1になる/蹴りを決める(または蹴り技を決める)
○蹴りを決める、自分のLvが上がる度に最大威力が上昇する。
『剣』Lv4 属性・無
●自分のLvが1になる/剣を決める(または剣技を決める)
○右腕が剣に変形する/Lvが上がる度に耐久力・切れ味が上昇する。
専用技
『銃』Lv2 属性・無
●敵を50(人・匹)倒す/相手に命中する事により経験値入手。
○銃を撃つ/Lvが上がる事により威力・貫通力が上昇する。
習得した魔法
『暗黒の霧』Lv1 属性・闇
●魔法プログラムの解放/発動毎に経験値入手。
○上級魔法・発動者の両掌から闇が放出し闇の空間を作らせ自分以外の敵味方を暗闇に惑わせる、戦闘または撤退とかに使用する事が多い、空間が耐えられる時間は1分/Lvが上がる度に時間が延びる。




